貴方を永遠に……

10話 ページ10

それから、少ししてアーサーはAに大事な話があると言った。

英「A。俺、一回イギリスに帰るよ。」
貴「えっ？…英国にですか？」

Aは寂しそうに言った。

英「あぁ。ずっと日本に居たからな。イギリスのみんなに迷惑をかけたと思う。だから一回帰らないと。」
貴「そうでありすね…。今まで迷惑をおかけしてまことに申し訳ないでありんした。」
英「Aは迷惑なんてかけてない。俺が好きで此処に居たんだ。Aは気にするな。」

アーサーは笑顔でAに話しかけた。

イギリスのみんなに迷惑をかけたからと言うのもあながち嘘ではないが、本当はAを身請けする為のお金を準備する為にイギリスに帰ろうと思ったであった。

英「必ず、また此処に戻ってくる。待っててくれ。」
貴「待ってるでありんす。アーサー様を。」



そして、アーサーはイギリスに帰って行った。



楼主の話では、身請けが決まったらその1年間は誰とも寝なくていいが、身請けするお金を約束した時までに持ってこないとその話は無くなるということだった。

よって、Aは誰とも寝なくていいことになった。

Aはアーサーが帰ってきてくれることを信じ続けて待っていることになった。







1年を待っている間、菊も話し相手に来てくれた。






Aは寂しかったけれど、アーサーを待ち続けた。

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