8話 ページ8
私は1833年、今から19年前に産まれました。
父はお米屋さんでした。母は私を産んでから体調を崩していました。
1833年というのは天保の大飢饉が起こった年でした。
父はお米屋だったので、冷害や洪水の被害をうけてしまいお米が取れなく店を経営していくのが大変になりました。
この飢饉は1839年、私が6歳の時まで続きました。
家は破産していき多くの借金を背負うようになりました。
私も父を手伝おうとちょっとした仕事を見つけ雇って貰いました。お金は少しだけだったけれど…。
大変な毎日が続いたある日のことでした。
私が仕事に行っていた時、父が腹を切っていました。
でも、腹を切っただけではこの世から消えることが出来ません。
母はその時ちょうどお手洗いに行っていたと聞いています。
母がお手洗いから出てきた時、父が腹を切っているのを見て助けようとしました。
ですが、父がもう楽になりたいとあまりにも苦しそうに言うので母は父の首を刀で刺しました。父がこの世から消えるために使った刀だったそうです。
私はその時ちょうど家に帰って来ました。
その光景は今でも忘れません。
唖然として何も言えない私に母は今であったことを焦りながらも話してくれました。
私がそれをぼーっと聞いていたら、近所に住んでいるおばあさんが来たのです。
そのおばあさんは血相を変え何処かに行ってしまいました。
少ししたら、大勢の人が集まって来たり役人さんが来たりしました。
私は母が連れて行かれてしまうと色々な人に助けを求めたのですがどんなことがあっても人殺しは罪だという事で母は連れて行かれてしまいました。
父は亡くなり、母は連れていかれ、私はその日から一人になってしまいました。
一人で切り盛りしていくのは大変でした。親戚はいなかったし、助けてくれる人もいない。
私は一人で頑張りました。辛かったけれど、生きる為には何でもしました。
3年くらい経った頃だったでしょうか。
さすがに私も一人ではもうやっていけなくなりました。
父の借金もあり、もう死を覚悟した時に女衒(ぜげん←遊女を集める人)に私は買われました。
金が無いなら身体で払えと。
そして、私は9歳にして遊郭に連れて来られたのです。
これが私が遊郭にいる理由です。
長くなってしまいごめんなさい。
でも、聞いてくださりありがとうございました。
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イギリス(プロフ) - 猫寝子☆さん、教えていただきありがとうございます！なんと、お恥ずかしい間違いをしてしまい申し訳ありませんでした…。本当にありがとうございます！ (2015年8月20日 0時) (
レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
猫寝子☆(プロフ) - イギリスさん» イギリスさん！小説の中で家事が火事になってますよ！ (2015年8月19日 23時) (レス) id: 8a5ede7088 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - そんなことないです！本当にありがとうございます！勉強になりました！続き頑張ります！ (2015年8月13日 9時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
スルメうめぇ - イギリスさん» いえいえ、こちらこそ図々しい言い方ですみませんでした。続き楽しみにしています。 (2015年8月13日 7時) (レス) id: 81cffa2620 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - ルキアさん、この小説を読んでくださりありがとうございます！まだまだ分からないことだらけで手探り状態なので読んで頂けるだけで本当に嬉しいです！フォローありがとうございました！本当に嬉しいです、ありがとうございます (2015年8月13日 6時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イギリス | 作成日時：2015年8月1日 16時
