7話 ページ7
それから、アーサーは毎日と言っていいほどAの元に通った。
イギリスの文化の話をしたり、Aに少しずつ英語を教えたりした。
菊は来なかったので、二人だけの空間が部屋の中に広がったが、一緒に寝ることはなかった。
ただAと話すためだけに遊郭に通った。
アーサーはAをもっと好きになっていった。
いつもどおり部屋の中でAと話していた時ふと気になったことがあった。
それをアーサーはAに聞いてみることにした。
英「A、一つ聞いてもいいか?」
貴「もちろん、なんでありんすか?」
英「なんでAは遊郭にいるんだ?」
貴「えっ!……。」
Aが一瞬困ったような顔をした。その黒い瞳の奥にはなんとも言えない寂しそうな、悲しそうな光が見えた。
アーサーは紳士的に相手が話そうとするまで待とうとしたが、好奇心に負けて聞き続けてしまった。
英「10年前、Aはまだ9歳だったのに吉原の遊郭に居た。なんでAは遊郭に居なくちゃいけなかったんだ?」
貴「それは…。」
Aはそう言って目線を下に向けてしまった。
でも、すぐに何か決めたようなキリッとした瞳でアーサーに目線を戻した。
貴「…聞いてくれますか?誰にも話していない過去のことを。」
Aは今は花魁としてではなくただの女の話しを聞くと思って聞いてくださいと微笑んで言った。
貴「私は……。」
Aは静かな声で話し始めた。
* * * * * * * * * * * * * * * *
次回から花魁Aの過去の話しになります。
Aが話すけれど、「」はつけません。
こんな駄作を呼んでくださり、ありがとうございます!
亀更新ですが、よろしくお願いします!!
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イギリス(プロフ) - 猫寝子☆さん、教えていただきありがとうございます!なんと、お恥ずかしい間違いをしてしまい申し訳ありませんでした…。本当にありがとうございます! (2015年8月20日 0時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
猫寝子☆(プロフ) - イギリスさん» イギリスさん!小説の中で家事が火事になってますよ! (2015年8月19日 23時) (レス) id: 8a5ede7088 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - そんなことないです!本当にありがとうございます!勉強になりました!続き頑張ります! (2015年8月13日 9時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
スルメうめぇ - イギリスさん» いえいえ、こちらこそ図々しい言い方ですみませんでした。続き楽しみにしています。 (2015年8月13日 7時) (レス) id: 81cffa2620 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - ルキアさん、この小説を読んでくださりありがとうございます!まだまだ分からないことだらけで手探り状態なので読んで頂けるだけで本当に嬉しいです!フォローありがとうございました!本当に嬉しいです、ありがとうございます (2015年8月13日 6時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イギリス | 作成日時:2015年8月1日 16時