16話 ページ18
それから二人は幸せな日々を過ごした。
一緒にご飯を食べたり、お出かけしたり、洗濯ものを干したりした。
アーサーはご飯を食べた後の食器洗いなど色々なことを手伝ってくれた。
でも、アーサーには料理を決してさせなかった。
以前一度、アーサーが料理を作ってくれると張り切っていたので任せたらこの世の食べ物とは思えない黒い物が食卓に並んだ。
アーサーはすごく笑顔でこちらの様子を伺ってきてので食べてみると意識を手放した。
だから彼に絶対に料理をさせてはいけないとAは心に誓った。
でも、彼の淹れてくれる紅茶は絶品だった。今までAは一度も飲んだことがなかったけれど、とても美味しかったことが分かった。
イギリスにも慣れてきたある日アーサーがAをショッピングに誘った。
英「A、出かけないか？こっちに来てからお前に何も買ってやれてないだろ？なんか欲しいもんとかないのか？」
貴「えっ？そんなの気にしないでください！私は何も欲しいものなんてないです！」
英「本当に？何も？」
貴「は、はい…。」
英「あるんだろ？言ってみろ。なんでも買ってやるから。」
貴「だ、大丈夫です！それに…今、凄く幸せなんです、今のままで十分なのにこれ以上何か欲しがったりしたらバチが当たります…。」
英「そんなこと、考えんな。言ってみろって。」
貴「…薔薇の、薔薇の種が欲しいです…。」
英「薔薇の？そんなんでいいのか？遠慮すんな。」
貴「遠慮なんかしてません！どうしても薔薇の種が良いのです！」
Aは切羽詰まったように声を大きくして言った。
英「なんでそこまでして薔薇の種が良いんだ？」
貴「…アーサーさんはイングランドの化身でしょ？イングランドの国花は薔薇ですよね？薔薇の花でいっぱいのお家にしたいんです。どんな時でもアーサーさんを感じられるように…、忘れないように…。」
一瞬アーサーはAがこの世から消えてしまいそうな気がした。アーサーはそれを嘘だと信じたくて言葉を発した。
英「そんな風に思ってくれてたのか…。ありがとう、すっげー嬉しい…。」
そう言ってAと恋人繋ぎをした。
恋人繋ぎをしてアーサーは安心して、さっきの考えを忘れることにした。
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イギリス(プロフ) - 猫寝子☆さん、教えていただきありがとうございます！なんと、お恥ずかしい間違いをしてしまい申し訳ありませんでした…。本当にありがとうございます！ (2015年8月20日 0時) (
レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
猫寝子☆(プロフ) - イギリスさん» イギリスさん！小説の中で家事が火事になってますよ！ (2015年8月19日 23時) (レス) id: 8a5ede7088 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - そんなことないです！本当にありがとうございます！勉強になりました！続き頑張ります！ (2015年8月13日 9時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
スルメうめぇ - イギリスさん» いえいえ、こちらこそ図々しい言い方ですみませんでした。続き楽しみにしています。 (2015年8月13日 7時) (レス) id: 81cffa2620 (このIDを非表示/違反報告)
イギリス(プロフ) - ルキアさん、この小説を読んでくださりありがとうございます！まだまだ分からないことだらけで手探り状態なので読んで頂けるだけで本当に嬉しいです！フォローありがとうございました！本当に嬉しいです、ありがとうございます (2015年8月13日 6時) (レス) id: 7d024dd213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イギリス | 作成日時：2015年8月1日 16時
