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高槻先生の貴重なおんぶを丁重にお断りした深町くん。どういう特権…と思ったけど私もおんぶされた側なので黙っておく。
事件の真相を先生に伝えたほうがいいのか悪いのか、未だにタイミングがわからない。たぶん何となく先生も察してるとは思うけど、どう切り出したらいいの。対人関係希薄すぎてポンコツすぎる。
「明日も助手、お願いしていいかな？」
「待って、助手ってなんですか」
深町くんが助手？助手って、あのホームズとワトソンみたいなあれ？…だから深町くんナンパもどきみたいなことしてたの？
「深町くん、アルバイトで助手として雇ったんだ」
楽しそうに言う高槻先生。高槻先生とは対照的にこくりと頷く深町くん。こんなトンチキゼミでアルバイトって…。まぁ私も似たようなもんか。
「じゃあ深町くん、また明日ね！明日こそ学食一緒に食べよ！」
「行けたら行きます」
それ絶対行く気ない人が言うやつ！なんかだんだん私に対する扱い雑になってるよね。あと深町くん、嘘わかるのに嘘下手くそすぎる。深町くん自身が善人すぎるから？
「柊さん、なんだか最近楽しそう」
「高槻先生もですけどね」
新しいおもちゃを見つけたワンちゃんみたい、と告げればやっぱりそう見える？なんて疑問顔。あっあっ可愛い。
私が楽しそう、か。何となく頭の中で反芻する。やっぱり気兼ねなく話せる人が増えたから？基本的に付かず離れずみたいな関係性を構築し続けてるからかな。
「…私、今回の呪いの件、全部知っちゃったんです」
ほんとプライバシーもくそもないですよねこの能力、なんて嘲笑すれば、そんなことないよと両肩に手を置かれた。目、すごいぱっちりしてる、綺麗。…でも先生ごめんね、やっぱりちょっと近い。
「先生、近い」
「あっ、ごめんね。これセクハラになるんだっけ」
先生顔が良いので大丈夫だと思います、と思わず言いかけたけれど、先生の中で距離感バグが合法化されたら困る(主に私が)ので黙っておく。
「事件の話、大きな声で話せないのでお食事中に話してもいいですか」
「もちろん。ちょうど個室を予約してたから」
予約してた？make a reservation？あれ、bookingだったっけ。…そうじゃなくて。高槻先生が晩御飯までコミコミでデート考えてくれてたってこと？
先生のことだから早めに帰しちゃうんだろうなって勝手に考えてたから普通に嬉しい。好きすぎる。軽率に愛。
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ちくわ。(プロフ) - かふぇもかさん» コメントありがとうございます！不定期更新なのでお話をコンスタントにお届けすることが難しいのですが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします！ (2021年8月24日 20時) (
レス) id: eb81f6bdc7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - こんにちは^ - ^いつも楽しく読ませていただいてます！(?)このお話毎日読み返してニヤニヤしてます(( (2021年8月22日 18時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ。 | 作者ホームページ：https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時：2021年8月9日 0時
