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「深町くんさ、あんまりそういうこと私以外の女の子にしない方がいいよ、多分きっと刺されるよ」
「…?何言ってるんですか」
メンヘラチックなことを言ってしまったことに少し後悔するけど、これに関しては深町くんの彼氏みがすごいのが悪い。いや彼氏とかいたことないけど!
ぶるぶるとポケットに入れていたスマートフォンが振動していたので画面を確認すると、教授からの電話。ごめんと深町くんに断りを入れ、応対する。
今日の人員が足りないらしくてこちらに来れないかとのこと。今日はバイトもないので行きますと返事をして、電話を切った。
「教授に呼び出されちゃった。今日来てくれてありがとね、深町くんの話聞けて良かった」
「いえ…、何奢ろうとしてるんですか、俺もお金出しますよ」
伝票片手に帰ろうとしていたのがバレたのか、割り勘を提示された。
「今日は私のワガママで呼び出したから私が出す。というか払わせて。その代わり今度学食一緒に食べよ。ぼっち飯しんどいから付き合って!」
「…今回だけですからね」
次は払わせろよ、とでも言いたげな視線に苦笑しつつ、お会計をしてカフェを出る。春になったとはいえ、日が暮れちゃうとやっぱり少し寒くて。
今日もきっと長くなるだろうと思ったのと、先輩たちに差し入れに、近くのコンビニで暖かい缶のコーンスープと自分用の夜食を買ってから大学へ向かった。
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ちくわ。(プロフ) - かふぇもかさん» コメントありがとうございます!不定期更新なのでお話をコンスタントにお届けすることが難しいのですが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします! (2021年8月24日 20時) (レス) id: eb81f6bdc7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - こんにちは^ - ^いつも楽しく読ませていただいてます!(?)このお話毎日読み返してニヤニヤしてます(( (2021年8月22日 18時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくわ。 | 作者ホームページ:https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時:2021年8月9日 0時