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「あの深町って学生、なにか特別なんですか」


不満そうに声を漏らした瑠衣子先輩。今朝の深町くんの発言が気になってる様子。私は黙々と土を集めて微生物を採取。…確かに、瑠衣子先輩の言い分もわからなくない。でも私は割と、深町くんのことは気に入っている。


高槻先生は深町くんが特別優しいと評していた。優しいか?深町くん。大抵鼻で笑ってバカにしてきたり、ヤバいやつ認定してくるような超ド失礼な後輩だけど。何かあったのかな。


「先生!」
「お〜!君が智樹くんか!」


深町くんの隣には、女の子二人と男の子が一人。最近の小学生ってこんなに足長いんだね…。負けてる気がする。先生の声を背に、別の土を採取。


瑠衣子先輩もてんとう虫を捕まえてあっちに移動したみたいなので、私も一度手を止めて小学生の元に向かう。


桜の花びらをつかもうと、ぴょんぴょん飛び跳ねる高槻先生。…なにこれ可愛い新種の生き物?ふと視線を地面へと向けると、視界に入った指に巻かれた絆創膏。


「それって、おまじないだよね?私も昔やったな〜!懐かしい」
「…みんなには、内緒にしてください」


そっと手を隠されてしまった。ごめんね、いきなり話しかけちゃって。多分これ私の悪い癖だ。まだおまじないなんて文化残ってるもんなんだな。懐かしい。


懐かしさにしんみりとしていれば、高槻先生と女の子がコソコソとお話している。もう絵が可愛い。第1回好きな高槻先生グランプリ優勝。どう足掻いても好き。


「…残念だけど、そう簡単に本物の怪異とは出会えないみたいだ。26と27だ」


鼻をとんとんと指で叩いた高槻先生。どうやら今回も怪異ではなかったみたい。ところで、26と27とは。

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ちくわ。(プロフ) - かふぇもかさん» コメントありがとうございます!不定期更新なのでお話をコンスタントにお届けすることが難しいのですが、今後ともこの作品をよろしくお願いいたします! (2021年8月24日 20時) (レス) id: eb81f6bdc7 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇもか(プロフ) - こんにちは^ - ^いつも楽しく読ませていただいてます!(?)このお話毎日読み返してニヤニヤしてます(( (2021年8月22日 18時) (レス) id: 586d3de0ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちくわ。 | 作者ホームページ:https://twitter.com/pipipi__dream  
作成日時:2021年8月9日 0時

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