健全な青少年の育成なんて不可能 ページ10
「お前らのせいで引いちゃったでしょーが」
「私は違うヨ、全部新八のせいネ」
チャイナちゃんと眼鏡くんは10代くらい。年代的に万事屋さんのご兄弟かな?…と推察しているけれど、テンポ早めの会話には一切ついていけない。
「僕のせいなの?!まぁ立ち話もあれですし、上がってください」
眼鏡くんに案内されて、ソファーに腰掛ける。ふわっふわの大きなワンちゃんにくんくんと体臭を嗅がれている真っ最中。確かに大きい、見たことないくらいのスケール。
「定春!!いくら女の子に飢えてるからって銀ちゃんの彼女に手出しちゃダメヨ!」
白いワンちゃんは定春くんというらしい。飼い主はチャイナちゃんなのかな。それよか彼女て。
「ばっか、違ぇよ」
「夜中に万事屋さんがラブ…いやお店の前で酔いつぶれてたから介抱しただけなんだけど…」
万事屋さんと私で揃って否定をし、ここまでの経緯をチャイナちゃんと眼鏡くんに話す。青少年に対してラブ〇はよくなかったね。
「また飲みすぎてたんですか…すいませんね、うちの銀さんが」
「いえ、大丈夫ですよ」
万事屋さんはともかく、こちらの眼鏡くんはしっかりしてる好青年って感じだ。
「マダオがごめんネ…、でも私お姉さんのこと、もっと知りたくなったヨ!」
きらっきらの眼差しで見つめられる。まぶしい。好奇心旺盛だね。
「えーと、私はAと言います。かぶき町中にあるラブ…いやホテルの総支配人と取締役をやってます」
「んー、お金持ちってことアルか?」
「そんなことないよ、意外とカツカツだよ」
チャイナちゃんは酢こんぶをしゃぶり、…10代の女子が酢こんぶ?なんとも相対的なギャップに驚く。
「カツカツなんて何があったノ?かぶき町の女王こと、この神楽ちゃんに話してみるヨロシ!」
「面白くない話になるけど…いいの?」
「ばっちこいヨ!」
はじけるような神楽ちゃんの笑顔。疲労困憊の社会人にはよく効きますわ…。
ロリコン=やばいやつって思われがち→←人の家に上がるのってテンション上がる
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作者名:ぴ! | 作者ホームページ:https://twitter.com/pipipi__dream
作成日時:2018年9月4日 0時