第13ラウンド ページ15
結局、私は生徒手帳を職員室に届けた。
そして昼休み
私は図書館＿＿ではなく図書室の向かい側にある廊下にいた。
この学校の校舎の形は“H”型だ。
つまり、私は向かいの校舎にいるのだ。
すっぽかすことも出来ず、かと言って賭けにのるのも出来ず、チキンの極みである私は卑怯な手に出たのだ。
(まず、あの腹黒そうなオスマン先輩が私と2人きりで会うはずがない…)
それに図書室なんて人の目が気になりすぎる。
窓から図書室の方を眺めるが、オスマン先輩が来る気配はない。
(授業が遅れたのか……？)
正直、行くつもりもなかったのでこれ以上ここで見張ってる理由もない。
教室に帰ろうと回れ右をすれば………
『…！』
「やっぱり思ってた通りの子やなぁ」
『…なんで……』
待ち合わせの場所であった図書室に居ないわけだ。
だってオスマン先輩は最初からここに向かっていたのだから。
「少し君のことを試したんや。生徒手帳をどう届けるか、中身を覗くか、誘いには応じるか」
君は想像していた通りやった、と先輩は目を細めながら言った。
「生徒手帳を職員室に届けるのは予想通りやった。中身を覗くかどうかは賭けやったけど、人間好奇心には逆らえんもんなぁ」
1つ2つと先輩は指を立てた。
決して寒いはずはないのに、背中に冷や汗が伝った。
全部、この人の想像どおりか？
「そして、」
先輩は3本目の指を立てる。
「君はかなり疑り深い。相手が自分の弱みを握っている者なら尚更だ。でも知ってしまった以上、何もしないことも出来ない。図書室に行くのも嫌、何もしないのも嫌」
「なら君は図書室を監視できる場所に行くだろう。そしてこの校舎はH型や。安全である向かいの校舎に行く」
なにか間違っとった？
にっこりと笑って彼は言った。
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マインド(プロフ) - この作品好きです!いつまでも更新お待ちしています! (2021年8月28日 18時) (
レス) id: 594604ea61 (このIDを非表示/違反報告)
れれれ - 神ですか？神なんですね。いつまでも更新待つのでそのうち更新してください（土下座）続きが気になるんじゃ〜 (2021年5月10日 21時) (レス) id: d0a08c8863 (このIDを非表示/違反報告)
ゼア(プロフ) - 更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2021年1月1日 16時) (レス) id: e3ed7f275c (このIDを非表示/違反報告)
露助 - お、面白しれぇ…！原作知らないけどすごい楽しめます！応援してます！更新頑張ってください！！ (2020年10月28日 21時) (レス) id: 4d2c5a9f36 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 続き楽しみにしてます(*'ω'*) (2020年10月5日 14時) (レス) id: 09279cb789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睦月
| 作成日時：2020年6月27日 20時
