【刀剣乱舞 / 鶴丸】キミは俺が守るから、どうか笑っていて【男主】

刀が七振。 ページ8

気の済むまで撫でられた僕が解放されたのはそれから約10分後くらいだった。


「うぅ…もう、頭ボサボサですよ…」

「主があんなこと言うのが悪いと思うぞ？…あぁ、そうそう言おうと思っていたんだが」

「なんですか？」

「鶴丸国永、と呼ぶんじゃなくて鶴丸、でいいぞ？流石に呼びにくいだろう」

「…え、」


確かにこの先ずっと鶴丸国永、と呼び続けるには無理がある。


「うんと…鶴丸さん？」

「それは他人行儀だな、却下だ」

「え、え〜…？」


じゃあなんて呼べばいいんだろうか….鶴丸、鶴、国永、国永くん、鶴丸くん、鶴くん…。


「えっと、じゃあ…鶴くんで」

「お、そうきたか、鶴丸って呼び捨てにしてくれても良かったんだかな」

「それはちょっと…」


仮にも相手は神様ですし。


「あの、お話ししてもよろしいでしょうか？」


すっかり仲間はずれにされたこんのすけが口を挟んだ。


「あ、ごめんなさいこんのすけさん…！」

「いえいえ、刀剣と仲を深めるのは良いことです。」

「これからずっと一緒にいるのに仲が悪くちゃ続かねぇからな」

「そうですね。えっと、本題に入っても？」

「あ…どうぞ」

「実は勝手ながら今回のトラブルを政府に報告致しました。そこで政府から伝言が届いております」

「はぁ、どんな内容でしょうか？」

「今回は霊力を使う加減が分からなかったということで主様には基本知識を学ぶセミナーへの招待が来ています。あとは主様の霊力の回復を図るため今日から一週間、鍛刀及び霊力を使う行為を禁じるとのことで…」

「それって本丸の機能ほぼ停止では…？」

「大丈夫なのかい、それは」

「その期間はいろいろと免除されるそうです」


つまり、全ては体調を治して、万全な状態になってからということだ。
今の時点でもうだいぶ楽になったのだが、政府から一週間は霊力を使うことを禁止されてしまった。
この一週間は鶴くんとこんのすけと仲を深めることになりそうだ。

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