【刀剣乱舞 / 鶴丸】キミは俺が守るから、どうか笑っていて【男主】

刀が十五振。 ページ18

「お待たせいたしました。こちらモンブランセットと白桃ショートケーキセットです」

「お！きたか」

「ありがとうございます。…うん、美味しそう」

「それでは、ごゆっくりどうぞ」


テーブルに並べられたケーキを鶴くんは鼻にクリームが付くんじゃないかと思うくらいの距離で興味津々に見ている。


「おーこりゃ驚いた…デカい栗が乗ってる。まるで山だな！」

「鋭いですね鶴くん。このケーキは見た目が山のように見えるので外国の山の名前をとってモンブラン、と呼ばれるようになったんですよ」

「そうなのか？名前の安直さは日本も外国も変わらんのだな…」

「鶴くんはなんで鶴丸と呼ばれるように？」

「んー俺自身もあまり由来とかはわからないんだよなぁ…気がついたら鶴丸と呼ばれるようになってたし、自分も鶴丸だと思ってたから」

「そうなんですか…」

「俺が竜胆丸だっていう説もあるけどな、気にしたことなんてないから分からん。…さ、そんなことより早く食べようぜ！」


フォークを持ってうずうずしてる鶴くん。子供みたいです。実際は1000年以上生き(？)てるおじいちゃんですが…
いただきます、と僕が言うと続けて鶴くんも言いさっそくパクリ、とモンブランを一口。


「ん〜〜ッ、美味い！！食べたことない味だ」

「気に入ったようでなによりです。やはり洋菓子は和菓子とは甘さの種類が違いますからね」


ぱたぱたと足を揺らしながらモンブランを食べる鶴くん、完全に頬が緩んでます。
興奮する鶴くんを見守りながら僕は白桃ショートを一口。
あ、こっちも美味しい…


「不思議な味だな…栗の味はするんだが」

「んー？洋酒の味でしょうか？鶴くん、こっちも美味しいですよ」

「少し貰うな…ん！白桃けっこうたくさん入ってるなこれも美味い」

「鶴くん口の端にクリーム付いてますよ？…はい、これでよし」


クリームをお手拭きで拭ってやる。


「すまん、ありがとう」

「いえいえ、でももう少し落ち着いて食べましょ？」

「ははは…そうだな」


よほど美味しいのか、鶴くんは夢中になってケーキを食べている。
チョコレートとかも好きだろうか…？
鶴くんと作るクッキーはどんなものを作ろう？
そっと紅茶に口をつけながら、そんなことを思っていた。





甘党の鶴丸可愛いです。

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