【実況者】ゲームじゃない世界【平和組】 (ページ31)

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25話[プレイヤー……夢主] ページ31

「おはよう、Aちゃん」

「p-pさん。おはようございます……ってちょっとp-pさん!?」

「どうしたの？日常茶飯事じゃん」

「でも……」

現在p-pさんに後ろから抱きしめられてます。仕事の邪魔&恥ずかしいから離して欲しい。

しばらくじっとしているとp-pさんがあきらめたように離す。

「目を合わせてくれてもいいのに～」

「首痛いから絶対嫌です」

「そこは顔赤いとこ見られたくないから、でしょ？」

「おしぼりないかなぁ」

「なんかAちゃんから黒いオーラが出てる!?」

なんていつもの会話をしながら私はキッチンへ。p-pさんはリビングに向かう。

珍しくキッチンにはレトさんがいた。

いや、レトさんがキッチンにいるのは毎日なんだけど私より先にいるのは珍しかった。

「おはよう、レトさん」

「おはよう。今日は何作るん？」

「オムレツ……かな」

「朝は洋食好きやな」

「魚とかは夜に食べたいタイプですw」

「俺はどっちでもいいな」

会話しながらもぱっぱと動けるレトさん流石です。なんて機転が良いのでしょうか。

とか心の中でナレーションっぽいものを言いながら自分の仕事に取りかかる。

今日は何を入れようかなぁ。

「なんか毎日のように狭いキッチンで一緒に料理してるともう距離とか関係なくなるよね」

「そうやな～。一緒に料理してるとAが側にいるの実感できて嬉しいかな」

「なんか照れるんだけど」

「……ツンデレ？」

「それとは違う気がする。っていうか私ツンツンしてる？」

「全然。むしろホワホワしてる」

「そ、そうか……」

ホワホワしてるか。それならレトさんだってホワホワしてると思うけどな。

「Aちゃんレトさんとは仲良しだね」

「p-pさんとも充分仲良しですよね？」

「でも僕には敬語なのにレトさんタメじゃん」

「俺は最年長なんやけどな」

「ごめん……なさい」

「いいよ。p-pより俺といる方が気楽ってことでしょ？」

「でもそれって意識されてないってことじゃない？」

「なんやと!？」

あー……なんか口論始まっちゃったよ。二人共仲はいいはずなんだけどなぁ。

私が原因か。

「じゃあ二人共タメ使っていい？」

「うん。全然」

「もともと俺はそうなんだけどな」

よかった。これで一安心だ～。

二人がケンカしてピリピリされるのも嫌だしね。