19話[プレイヤー……夢主] ページ24
「A、ちょっといい？」
「んー？洗い物終わってからでいいかな？」
「あー……うん」
「なんかあった？キヨ君らしくないんだけど」
「いや、別に。とりあえず後でな！」
「そっか。じゃ、後でね」
はー……洗い物面倒臭い……じゃなくて！
キヨ君どうしたのかな？何かあれば言ってくれればいいのに……私ってそんなに頼りないかな。
「どうしたん？ずいぶんとしょぼくれてるけど」
「レトさん！なんでもないよ〜ちょっと疲れたのかも」
「あんまり無理しないようにね。変わろうか？」
「大丈夫。あと少しで終わるからさ。心配ありがとう」
「そか。頑張ってな」
軽く私の頭をポンッとしてから部屋に戻って行った。
いつもなら逆なのになぁ……
よし。とっとと終わらせてキヨ君の話聞いてぐっすり寝ちゃおう！
私はなるべく早めに手を動かしてあっというまに洗い物を終わらせた。やればできる子なんだよ、きっと。
じゃあいくか〜。
「キヨ君、いいかな？」
「うん。入って〜」
「お邪魔します」
よくよく考えてみると男の人の部屋に入るのって初めてかもしれない。
掃除はみんな自分でやっているし遊びにいくこともないからな。
そう思うとちょっと緊張するかも。
「A、どうしたんだ？」
「いや、別に。それでどうしたの？」
『どうしたんだ』って言われて『どうしたの？』って聞き返す会話はなんとなくおかしいけどなるべく早く済ませたかった。
「ちょっと来い」
そういってキヨ君が座っているベッドの横をボンボン叩く。
これってもしかして私[自主規制]れる!?……ってそれはさすがにあり得ないか。うん。
「あっ、意外とふかふかだね」
「うん。Aは布団だっけ？」
「そうなの。床の方が落ち着くんだよね。でもベッドもいいかも」
眠くなるな。でもちゃんと聞いてあげなくちゃ。これでも一応養護教諭だからね！
「……手を出せ」
「はいはい」
手なんか見て解決するのかな〜なんて思っていたら。
ｷﾞｭｯ
手を握られた。一体なんなんだ。
キヨ君の方を見ると顔が微かに赤く小刻みに震えている。
「キヨ君？」
「つ、次いくぞ」
「は、次？」
そういった瞬間キヨ君に抱き締められる。
どうしよう。
キヨ君が何がしたいのかさっぱりわからないし、私の頭がボーッとしてる。
どうしたらいいのよこれ……
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風鈴花(プロフ) - 1000hit越えたあああ！ (2015年8月29日 16時) (
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