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今日のヒーロー基礎学は戦闘訓練だ。
「…がんばらないと、ですね〜。」
大丈夫、誰が相手でも負けない。だってぼくは鈴屋什造だから。…負けたらダメなんだ。
くじの結果、どうやらぼくは一人らしい。余力が残っている人と戦うのだと言う。
オ「じゃあ鈴屋少年と戦いたい人は」
轟「俺でもいいですか。」
紅白頭の子が手を挙げた。…推薦入学のヤツか。
「じゃあ宜しくです〜。えっと、ぼくがヴィランでもいいですか？」
轟「…ああ。」
何で驚いてんだろ。…まぁ、いいか。ぼくはヴィランの方がやりやすいし。
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核を四階の真ん中の部屋に置く。スタートの合図と共にビルが凍りつくがぼくには関係無い。
轟「…こうさ」
「ふふ…ふふふふ…アッハハハハハ…！！真逆ぼくがこれくらいで降参するとでも？…無駄ですよ…。だって…」
ぼくは無理矢理氷から足を引き抜く。皮が剥がれるけど関係ない。だって…痛みなんてとっくの昔から感じられないから。それに、
「どうせ治るから。次はどうします？腕？脚？心臓？…どれを潰しても無駄です。ぼくは首だけになっても戦い続ける。まぁそれは別として…」
ぼくはサソリを紅白頭の首に添える。そしてにっこりと笑ってこう言った。
「頭と胴体が離れるのがいやなら降参した方がいいですよ。…君が氷を出すのと、ぼくが君の首を撥ねるのと、どちらが早いか試したいなら別ですが。」
轟「！！…降、参…。」
途端にぼくの勝ちを告げる音が響いた。ぼくはサソリを上着に仕舞う。
轟「お前…本気だったのか…？」
「真逆。…でも、必要ならぼくは出来ますよ。そうやって生きてきたから。…だからぼくは切り捨てられる。仲間も、敵も、親も…感情も。」
紅白頭は驚いたような、怯えたような顔をした。
轟「お、前…」
「だから終わらせるんです。もうぼくみたいな子供が生まれて来ないようにするために。それがぼくの…」
言ってハッとする。何でぼくは話そうとしているんだ？ぼくはヴィランなのに。ヒーローの敵なのに。
「…話し過ぎましたね。」
そう言い捨ててぼくはその場を離れた。
「…だめですねー。…もっと捨てないと。」
たすけてなんて言わない。どうせ見捨てられるんだから。救いなんて望まない。ぼくは人を殺し過ぎた。…でも、何でだろう。今までちゃんと息が吸えたのに…少しだけ、苦しいや。
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マツリ(プロフ) - 教えて下さり有難う御座います。 (2019年6月23日 13時) (
レス) id: e627b5fc29 (このIDを非表示/違反報告)
天草 - おそらく4が抜けている、もしくは非公開になっています。改善よろしくお願いします。m(__)m (2019年6月23日 9時) (レス) id: c94aad104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツリ | 作成日時：2019年5月25日 18時
