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アヤトside
おいおい、何でそんなに青ざめてんだ？鈴屋に比べたらマシだぜ？なんせナイフで滅多刺しにされただけだからな。しかも腹。死因？お察しの通り大量出血だよ。いやぁ、アレは痛かったな。出来ればもう味わいたくねぇ。
ああ、鈴屋も一度死んでるぜ。死因？生きたまま内臓と心臓潰されて…で、個性のお陰で生き返った。な？異常だろ？
個性は身体能力の延長だ。いくら超常の力で有ろうと人を生き返らせる事は出来ない。出来てはいけない。実際、俺と鈴屋は生き返った。生き返ってしまった。こうやって実例がある以上、もし俺達の存在が世間に漏れたら…間違いなく研究所行きだろう。何しろ死なない上、飯代もかからねーんだから。そうだよ、ヤツらは俺達を人として見ない。何しろ人を喰らうバケモノだからな。罪悪感も何も感じない。バケモノだから殺してもいい、バケモノなんだから死ぬ前に国に尽くすべきだ、バケモノだから…。それが上の…国の言い分だろ？
何で分かるか？…知ってるからだよ。中世の魔女狩りと一緒、人が異端者を攻撃するのは歴史が証明している。そして此処は日本。民主主義の国では多数派が正義だ。死なない個性という絶対的な力を持っていても少数派である俺達は死ぬまで家畜にされるのがオチなんだよ。
そんな事ない？何言ってんだ？これは紛れも無い事実であり現実だ。綺麗事で生きていける程世界は甘くねぇんだよ。大体、たかがNo. 1ヒーローとヒーローの卵と一警察官に何が出来る？根拠の無い希望なんて持ってるだけ無駄だ。…もし、この話を誰かにするなら…オマエら全員、殺すぞ。俺なら出来る。証拠を残さず、確実に。いいか、もし鈴屋がオマエらの所為で危険に晒されようものなら…その瞬間、俺がオマエらを葬ってやる。
赫眼と殺気を出して俺は彼らを睨みつける。全てはリンの復讐の為に。俺自身の復讐の為に。脅せるだけの証拠はある。一人でも誰かがバラしたら…そいつの人生は終わりだ。例えメディアに話しても堀が揉み消し、有馬がその事実を隠蔽する。家族や友人に話したなら俺とタタラが全員殺す。
「だからよぉ、…俺達をせいぜい失望させてくれるなよ？」
そう言って俺はリンとリンの荷物を抱えて保健室から出る。そして校門から少し歩いた先に留めてあった自分の車に乗り、バイト先に向かった。免許？ちゃんと取ってるぜ。勿論安全運転だ。
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マツリ(プロフ) - 教えて下さり有難う御座います。 (2019年6月23日 13時) (
レス) id: e627b5fc29 (このIDを非表示/違反報告)
天草 - おそらく4が抜けている、もしくは非公開になっています。改善よろしくお願いします。m(__)m (2019年6月23日 9時) (レス) id: c94aad104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツリ | 作成日時：2019年5月25日 18時
