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目が覚めたら保健室のベッドの上だった。
「…?」
ぼくは確かタタラさんに負けて…それから記憶が無い。
オ「ヴィランも馬鹿なことをした!!このクラスは強いヒーローになるぞ!!」
オールマイトの、声…?じゃあこの部屋にアイツがいるの?
オ「私はそう確信しているよ。」
…駄目だ、頭が働かない。身体が怠い。…眠い。
オ「ただ一つ気になるのは鈴屋少年の事だ。」
塚「鈴屋…あの赤舌に運ばれていた少年か。確かに少し…。」
…それから聞いていた話だと、ぼくはタタラさんの服をずっと掴んでいたらしい。タタラさんもそんなぼくを見て目元を少し細めたそうだ。容姿…というか見た目の色が似てるし、親子なんじゃないかなんて話も出たがそれは飛躍し過ぎだと思われた。…でも疑わしいのは変わりないからぼくが起きたら尋問するとの事。
因みに一応ぼくの家(マスク屋、アオギリの樹)に電話もしたらしい。…ぼく、アヤトと半分一緒に暮らしてるからこの電話はアヤトが取ったんだろう。どうしよう、絶対怒られる。
絢「鈴屋!!!」
と、噂をすれば影ってね。
リ「静かにしな。…アンタ、誰だい?」
絢「あー、鈴屋什造の同居人だ。さっき連絡が来て…っていうかアイツは…。」
リ「奥のベッドで寝てるよ。…起こさないようにしな。」
リカバリーガールにそう言われるとアヤトは足音を立てずにぼくのベッドの脇に立った。
絢「ったく…あんまり心配させんなよ。ただでさえ不安定なのに…。」
アヤトがぼくの頰をつつく。ちょっと、何すんのさ。そして警察がアヤトに質問をした。まあアヤトの見た目は高校生くらいだし、明らかに不良っぽいからね。
塚「ええと、君と鈴屋くんの関係は?」
絢「さっきも言ったろ?同居人。あと相棒。」
塚「その歳で同居?親は…」
絢「知らね。俺は孤児院育ちだしその孤児院は経営が悪化して潰れたし鈴屋は叔母夫婦に育てられたらしいから。」
塚「それは…すまない。」
絢「別に…慣れてる。」
アヤト、慣れちゃ駄目だよ。ぼくも人の事言えないけどさ。…そろそろ起きた方がいいのかな。寝てるフリするの飽きた。
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マツリ(プロフ) - 教えて下さり有難う御座います。 (2019年6月23日 13時) (レス) id: e627b5fc29 (このIDを非表示/違反報告)
天草 - おそらく4が抜けている、もしくは非公開になっています。改善よろしくお願いします。m(__)m (2019年6月23日 9時) (レス) id: c94aad104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マツリ | 作成日時:2019年5月25日 18時