別れと… ページ5
一年後
フリスクside
「お姉ちゃん、やっぱり僕たちは無個性みたい。」
キャ「…ケツイの力は相変わらず使えるが、前世から使っていた事を考えると…そう、だろうな。」
僕たちはケツイの力を隠している。院長先生たちは個性を持っている子ばかりを警戒しているから、無個性の方が都合良く事を運べるんだ。…考えたのは全部お姉ちゃんだけど。
キャ「トンネルはあと少しで完成するし、来月までには脱出出来そうだな。」
脱出が成功すれば、この孤児院の事をヒーローか警察に通報すればいい。証拠はこの一年で集めた。幸い、部屋には僕とお姉ちゃんしか居ないので準備は簡単にできた。
「…でも、ここにいる子達は何にも知らないんだよね。孤児院を出たらどうなるのか、院長先生が僕たちを道具だとしか思っていない事とか、何にも知らない。」
キャ「止めるか？」
まさか。
「僕が今更ニンゲンに何かを想うわけ無いじゃん。あんなに沢山殺したのに。」
もう、どうでもいい。みんなが無事で、お姉ちゃんが隣に居て、プレイヤーがいない世界で平和に暮らせれば、それでいい。
キャ「…フリスク、私の可愛い妹。大丈夫。私が絶対に守るから。」
…だからもう、僕たちから何も奪わないで。
__________________________________________
…そう、願ったのに…。
キャ「フリスク…逃げて…」
目の前には血塗れのお姉ちゃんとお姉ちゃんを甚振っているヴィラン。
一瞬で、僕の頭の中は憎悪と殺意で満たされた。
ー姉を甚振る敵をみて、あなたはケツイに満たされたー
小さな光…セーブポイントに触れて、HPを満たす。これで僕は死なない。
僕は無言でナイフを振りかざした。…gルートでみんなを殺した時の、狂気染みた笑みを浮かべて。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソナ - 曲セリフカッコいいなぁ...あ、2年前のコメントに失礼します。続き見たいです!待ってます! (2021年4月3日 22時) (
レス) id: 10b1050a5a (このIDを非表示/違反報告)
アンテ民 - 色々曲セリフ入っててかっこいい (2019年8月4日 7時) (レス) id: 3cc109e778 (このIDを非表示/違反報告)
アンテ民 - ページ1718の戦いの時のセリフって……！ (2019年8月4日 7時) (レス) id: 3cc109e778 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - そのパターンは考え付きませんでした。前向きに検討させて頂きます。 (2019年6月11日 23時) (レス) id: e627b5fc29 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - うう･･･NとPの間とかできませんかね･･･?(サンフリが仲良くヴィランする、みたいな?)無茶振り(？)ごめんなさい、更新楽しみにしてます！ (2019年6月9日 23時) (レス) id: 3e76a70370 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マツリ | 作成日時：2019年5月1日 16時
