垣間見えた狂気 ページ34
フリスクside
八「あ、フリスクさん。相澤先生からの言伝で女子は応援合戦をしなければならないようで…。」
「ごめん。用事があって…。」
八「それなら仕方ありませんわ。」
ごめんサンズ、言い訳に使わせてもらったよ。
「轟、サンズ。…あれ、緑谷もいたんだ。」
轟「ああ。悪い、わざわざ呼び出して。緑谷、一つ聞いてもいいか？」
緑「えっと…何？」
轟「お前、オールマイトの隠し子か何かか？」
緑谷、必死に否定してるな。それもそうか。というか轟、何故僕とサンズまで呼び出した。緑谷だけでよかっただろう！？
轟「個性婚。知ってるよな。」
サ「自分より強い個性を作るために配偶者を選び、無理矢理結婚を強いる。昔は政略結婚とか言っていたな。」
轟「ああ。親父は母の親族を丸め込み、母の個性を手に入れた。俺をオールマイト以上のヒーローに育て上げる事で自身の欲求を満たそうってこった。うっとうしい…！そんな屑の道具にはならねぇ。記憶の中の母はいつも泣いている…。お前の左側が醜いと母は俺に煮え湯を浴びせた。」
道具、か…。
轟「ざっと話したが俺がお前に突っかかるのは見返すためだ。クソ親父の個性なんざなくたって…。いや、使わず“1番になる”事で奴を完全否定する。」
僕はそれを聞いて小さく呟いた。
「親が育ててくれただけで幸せだと思うけどね。僕たちみたく売られたわけじゃないんだから。」
羨ましい。妬ましい。復讐に取り憑かれて尚狂わないその綺麗な心が。人を殺さずに生きていける環境が。
「…君、本当にずるい。自分の幸せに気づかないで不幸な顔して。」
君のお母さんは生きているんだろう？ならまたやり直せるじゃない。
「全てを憎んでいるわけでも無いくせに。」
いいないいな。…そんなに綺麗なままで。狂ってもいない。いいなぁ。
キャ「フリスク…。」
お姉ちゃんが僕を抱きしめる。でも…温度は感じられなかった。
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キャラside
サ「…キャラ、変われ。」
言われなくても。
サ「轟、緑谷と青春ごっこしてるとこ悪いがキャラから死亡宣告だ。」
「フリスクのトラウマ、地雷を寸分違わずブチ抜いたんだ。轟焦凍、お前は私が潰す。」
フリスクが泣いている。苦しんでいる。
「フリスク、大丈夫。大丈夫だから。」
どんなに手を伸ばしても届かない。だから私は、これ以上あの子の心が壊れないように。あの子に害を与える奴は排除する。それが私のケツイ。
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ソナ - 曲セリフカッコいいなぁ...あ、2年前のコメントに失礼します。続き見たいです!待ってます! (2021年4月3日 22時) (
レス) id: 10b1050a5a (このIDを非表示/違反報告)
アンテ民 - 色々曲セリフ入っててかっこいい (2019年8月4日 7時) (レス) id: 3cc109e778 (このIDを非表示/違反報告)
アンテ民 - ページ1718の戦いの時のセリフって……！ (2019年8月4日 7時) (レス) id: 3cc109e778 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - そのパターンは考え付きませんでした。前向きに検討させて頂きます。 (2019年6月11日 23時) (レス) id: e627b5fc29 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - うう･･･NとPの間とかできませんかね･･･?(サンフリが仲良くヴィランする、みたいな?)無茶振り(？)ごめんなさい、更新楽しみにしてます！ (2019年6月9日 23時) (レス) id: 3e76a70370 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マツリ | 作成日時：2019年5月1日 16時
