色が見えない君へ【黄】 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:1,508 hit

見えない絆ページ6

💙

な「あにき大丈夫かな、」

あにきにとってAちゃんはきっと

命より大切なものなんだと思う。

ほ「ここだよね…」

な「入るよ？」

「「「うん」」」

ガラガラ

『すぅ、すぅ…』

ドアを開けた音と同時に聞こえてくる
規律のいい呼吸音。

ほ「Aちゃん、起きて、」

ほ「目、覚まさないと…あにきが…」

あほとけ…Aちゃん起きちゃうだろうが…！

『う、ん…？』

な「あ、Aちゃ『ゆうくんは、？』…え？」

『ゆうくんの匂いがしない。どこ？』

光の入っていない瞳で俺を見た。

きっと彼女の目には、何も映ってないんだろうな

匂いで判断してるあたりは。

でも点滴の管で繋がってるから動けなi…

『えっと…ここかな、よいしょっとﾌﾟﾁｯ』

ぺたぺたと腕を触り点滴の針を抜いたAちゃん

「「「「え、/は、？」」」」

『じゃ、行ってくる』

ゴチッとドアに頭をぶつけたA

『いたぁ…泣』

フラフラした足取りで向かっていった。

『あうっ……いたっ……ｽﾞﾃｯ』

『…目見えないのってこんな大変なんだ…いてっ』

『うぅ…たどり着く前に日が暮れちゃうよぉ…』

『…ｽﾝｽﾝ…！！ゆうくんの匂いがする！！！』

「四葉さん！！！点滴抜いたらだめです！！」

点滴を抜いたことに気づいた看護師が

走ってきた。

あ、そういえばAちゃん点滴抜いたんやった！

…倒れる前に止めへんと！！！

今は→←今度は