大切にしてたぬいぐるみ達が人間になりました！？〘iris〙 (ページ5)

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財閥少年ページ5

「待ってたよ〜」

………誰！？

朝「まずは自己紹介したらどう？兄貴」

「あっ！ごめんね…
直接会うのは初めましてだよね！」

直接会う…？

「彼方律っていいます。」

彼方…え？

『彼方って…あの…！！彼方財閥の御曹司！？』

律「う、うん…」

うそ…彼方財閥って
精霊天使に近づくために作られた財閥…

入れる者は上位能力者に限られるのに…

律「口座。お金増えてるでしょ？」

『あ…はい…両親が亡くなった翌日から…』

律「それ入れてるのは彼方財閥なんだ〜」

朝「主に兄貴でしょ。」

律「うん。お神さんが言ってたから」

お神さん…？神様のことかな…

『あ、聞きたいことがあるんですけど…』

律「ん？どうしたの？」

『精霊天使ってなんなのですか？』

朝「それは……」

律「僕たちに聞いたより図書室の本を読んだ方が
ずっと明確で的確だよ」

『図書室…』

朝「案内するよ。おいで」

教室から出ようとした時、

律「あ。そうだ。」

と声を漏らした。

律「これ。渡すの忘れてた」

と差し出してきたのは白い台座が付いた指輪。

『なんですか？これ』

律「君の両親が君に
渡して欲しいって言われたもの」

私の両親が…？

律「…それね、体の中から出てきたんだ、」

…え、？

律「よっぽど取られたくなかったんだろうね」

朝「その値段調べたら金の8倍近くの値があった」

金ってこの世界で最も高いんじゃ…？

律「でも一つ。
それの使い方は僕でも分からなくて…」

『大丈夫ですよ。ありがとうございます。』

朝「じゃ、行くよ〜」

律「また来てね」

『はい』