漆話 ページ9
男性と目があった。
刀が入った筒のようなものと同じ、凄く綺麗な赤色。
そして
まぁ
凄く…
その辺のモデル顔負けの綺麗な人だ。
その人が私に向かって微笑んだ。
「___…俺の名は加州清光。
その、あんたが俺の新しい主で間違いない?」
『あっ、はい』
「よろしくね」
『よろしくお願いします…』
ニッコリ
ひゃー
これ学校にいる美形が好きなあの子が倒れるんじゃないかな。
やっぱ神様って顔良いんだなぁ。
「無事、成功しましたね!
おめでとうございます!」
『ありがとうございます…』
「最初の刀が決まりましたところで、次は
鍛刀をしてみましょうか!」
『はい…
うん?』
たんとう?
担当…短刀?
短刀するとは一体
「主
主ったら」
『え”っ(あるじって呼ばれるの私…ひぃ)
はい!』
「そのたんとうじゃないよ」
『えっ
あの、心を…?』
「いや…顔に書いてあったからさ…」
『………そうなんですね』
私の顔め、プライバシーも何も無いな。
この癖はいつか直さないといけない。
「あとさ」
『はい』
「どうしても主って呼ばれるのが嫌だったら言ってね」
『(…読んで、ないのか…?)』
「…さすがに心までは読めないから」
これもう私喋らなくてもいいんじゃないかな…
そう思えば、加州さんは苦笑いを浮かべた。
これも顔に出るのか…
「お二方、置いて行きますぞ〜!」
「…行こっか」
『…そうですね』
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作者名:雪だるま太郎 | 作成日時:2018年7月19日 22時