Whose world?【プロセカ】【25時、ナイトコードで。】 (ページ8)

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EP7 ページ8

その後、姉は少しだけ私の面倒を見てくれたあと、自室に戻って行った。

私の方はというと、ボロボロである。

『ずび……久しぶりに泣いた……』

鼻をすすりながら、ベッドで横になる。

あんなに感情を表に出したのは久しぶりだ。

ニーゴの楽曲に感化されすぎたのだろうか。普段なら、あんな言葉笑ってやり過ごせるのにな。

でも意外だったのは、そんな私を見て笑わなかった姉だ。

『……一方的に嫌ってんの、私の方だな……ださ……』

自傷気味にぽつりと呟く。その時、パソコンの通知音が鳴った。

『……曲、更新されたんだ』

思い足取りで画面を覗き込むと、ニーゴの新曲が公開されていた。普段なら、いち早く聞きたいと思うのだけど。

『今開いたら、誰にも見せられない顔になっちゃいそ。……今もか』

ぐちゃぐちゃになった顔を、これ以上崩せない。

よし、と顔を叩いて、まずは部屋の外に出る。

少し歩いて、コンコンと扉をノックする。

姉「A？開いてるよ」

中から聞こえてくる姉の声に合わせて、扉を開く。

姉「珍し。なに、もう大丈夫なの？」

『ん……ちょっと話がしたくて』