Whose world?【プロセカ】【25時、ナイトコードで。】 (ページ25)

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EP24 ページ25

ゆらゆらと揺らぐ私の視界と、緩やかに落ちていく感覚。

ふわふわした感覚のまま、私は何処かに落ちている。

──落ちている！？

『う、そ……！！』

人間って、本当に驚いた時って、声が出ないんだなぁ……なんて、妙に冷静なことを考えながら、私は下を見てみる。

『……なにこれ』

そこにあったのは、ノイズまみれの空間。見ているだけでも目がチカチカしてくる。

これならまだ、ゆっくりと落ちている分、床があった方が良かった。これでは先が見えないし、どこまで続いているのかも分からない。

最悪、このまま戻れないで──なんてことを考えていた時、

？？？「……大丈夫？」

『え……？』

ふと、頭上から声が聞こえてきた。そちら見上げてみると、私と同じようにふわふわと落ちていく、誰かの姿が見える。

なんとか、助けて貰えないだろうか──。

『た、助けて……！』

？？？「……自分は立てる、って考えてみて。そうしたら、立てる」

『え──？』

ちょっと、言っている意味がわからない。立てる、と思えばいいの？

『私は立てる……立てる……わっ！』

その瞬間、コツンと音が鳴り、私はその空間に立っていた。

辺りを見渡してもノイズだらけで、下は相も変わらず先が見えない。でも、とにかくずっと落ちることは回避出来たらしい。

『ありがとう……貴女、は』

助けてくれた彼女にお礼を言おうと視線を向けた時、ふと言葉が詰まる。

それは、そこに居たのが、見慣れた、でも少し違う人物の姿だったから。

？？？「……別に、ヒトが来るのは初めてだったから。その反応、ミクのことは知ってるんでしょ」

そう、紛れもない、初音ミクだった。