EP22 ページ23
えななん「ん〜……ねぇ、Amia。ちょっと見て貰えない？」
Amia「はいは〜い」
全員が作業に集中している時、そうえななんさんが口にした。
えななん「どうもしっくり来ないのよね。雰囲気は曲に合ってると思うんだけど」
Amia「ん〜、そうだなぁ……」
これがニーゴの雰囲気。正直言ってしまうと、もっと重い雰囲気なのかなと思っていたけど、実際はそうでもない。
とはいえ、勿論曲を軽んじている訳でもない。真剣に悩んで、考えて、あの曲達は作られたんだ。
Amia「あ、そうだ。折角ならアドバイザーさんに意見貰ったらいいんじゃない？」
『えっ？』
……いや、驚くような事じゃないんだけど。そりゃアドバイザーなんだし、意見を求められるよね。
ただ、一瞬傍観者気分になっていた。反省しないとな。
えななん「……まぁ、そうね。Aさんも見て貰える？」
『あ、はい、勿論です』
そうして送られてきた画像をじっくり見る。
やはり、えななんさんの絵はニーゴのテーマというか、雰囲気にマッチしている。
苦しみや絶望、そういったものを上手く落とし込めているし、なにより、本人の苦悩や葛藤が垣間見える。
『……えっと、絵はすごく上手いですし、構図も問題ないと思います』
えななん「……それで？」
『え？』
えななん「Aさんもどこか納得いってないでしょ、その感じ。素直に言ってくれた方が助かるんだけど？」
『……素直に』
Amia「まぁまぁえななん、どうどう」
……そっか。思ったことを言っても、いいのかな。
『……強いて言うなら、曲調と色合いが合ってないのかもしれません。今回のKさんの曲は、すごく静かな、何処か苦しくて、でも必死にもがいてる、みたいな』
えななん「色はっ……でも、確かに今回の曲にはこっちの方が……」
きっと、えななんさんは悩んで、こういう絵にしたんだろう。それを私なんかの言葉で変えてしまうのは、すごく心苦しい。
『──でも、私はこの絵、すごく好きです』
えななん「……！なによ、もう」
真剣な彼女達に応えるために、私も本気で、考え抜かないと。
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Mira - とてもいい作品です！続きを楽しみにしています! (2023年3月4日 21時) (
レス) @page28 id: 26ecfa2b3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カイ | 作成日時：2022年8月11日 22時
