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よんじゅういち ページ5

殺せんせーがこの教室から出て行かないことが分かり、烏間は安堵の溜め息を吐いた。暗殺対象に出て行かれたら地球を救うことは出来なくなる。殺せんせーと同じ空間にいるだけで眉間にしわが寄ってしまう烏間はつくづく苦労人であった。


そしてもう一人、安心感からの溜め息を吐いた人物が居た。我らが委員長磯貝である。Aがカルマを上回る点数を採ったことに磯貝は心底驚いた。別に元A組のA見くびっていた訳ではないが、成績面で目立つタイプでは無かったので意外だと感じたのだった。

50位以内に入れた者は、この教室を抜けられる。そのルールを思い出し、磯貝はハッとした。カルマはこのクラスが楽しいから抜けない、と言ったものの、Aが同じように思っているとは思えない。磯貝は、編入初日にAに言われたことで少しメンタルが削られたが、全校集会のことでAを嫌ってはいなかった。

確かに自分と片岡が言ったことはAにとっては無神経だったのではと反省した。きっとAは悪い奴ではない。本当は優しいのではと思っていた。

抜けてほしくはないと思った磯貝はテスト返却の後、Aに話し掛けた。

「相川は、E組を抜けないのか?」

そう聞くと、やはりAは不機嫌そうな顔で磯貝を睨む。本当に嫌われているんだな、と心の中で落ち込んだ。

『なんでそれをアンタが気にするのよ。』
「いや、だって一応クラスメートだし、なんとなく。」

質問に質問を返され、あたふたとしてしまい、Aを怒らせたと磯貝は思った。

『抜けないわよ。』

これが質問の答え。Aはそう付け足した。急に来た望んでいた答えに磯貝は「へ?」と自分でも分かるくらい間抜けな声を出す。

「どうして・・・。」

『・・・どこも嫌なことには変わりないわよ。でも、いるならマシな方を選んだだけよ。』

「マシ」その言葉は、磯貝の気持ちを上がらせた。上から目線でも、これだけはA組に勝つことが出来たと思えた。Aにとって、A組よりもE組の方がマシ。それが磯貝にはとても嬉しいことに感じた。

嬉しそうな磯貝を変な奴を見るような目で見た後、Aは下校するため下駄箱の方へ無言で去って行った。

その後ろ姿を見ながら、磯貝は小さくも力強くガッツポーズ。

「相川と仲良くなれる日が来ると良いな。」

小さな願いだが、その思いが芽生えたことに頬が緩んで仕方ない磯貝だった。

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あげは - 面白いですね! 更新楽しみにしています! (2017年9月28日 21時) (レス) id: c30b30fba1 (このIDを非表示/違反報告)
春星 千風波 - 頑張れ。です。更新待ってます、殺せんせーが地球を滅ぼすまで。スマホ握りしめて。 (2017年9月4日 13時) (レス) id: 0c4f4061b2 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 大丈夫ですよ!!更新応援しています!!ですが、あまり頑張りすぎないで下さいね?たまには休息も大事ですので!(^^*) (2017年4月10日 19時) (レス) id: b02b0b0ebf (このIDを非表示/違反報告)
麗香(プロフ) - 花音さん» コメントありがとうございます!これからどうなるのか、自分でなんとなく考えたりはしているんですが、文章にしようとするととてものろまになってしまうので申し訳ないです。更新頑張ります! (2017年4月9日 16時) (レス) id: 35baa39e01 (このIDを非表示/違反報告)
麗香(プロフ) - もっち〜♪さん» コメントありがとうございます!これからも見てやって頂けると光栄です! (2017年4月9日 15時) (レス) id: 35baa39e01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗香 x他1人 | 作成日時:2017年1月27日 20時

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