【暗殺教室】歌い手兼暗殺者２【歌い手】

よんじゅう ページ4

「うお･･･すげぇ」

出題範囲を変えられてなお、この点数のカルマに木村は感嘆の声を漏らす。そしてカルマの発言を思い出して「俺達？」と聞き返した。それを一旦スルーしカルマは話を続ける。

「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。」

カルマは殺せんせーによるあの「もうちょい詐欺」を思い出しながら、そう言った。そして、このクラスの方が楽しいから、抜ける気は無いと堂々とした様子で告げた。

「ね、相川さん？」

くるりと後ろを向き、カルマはそこにいる人物に話し掛けた。クラス全員の視線がAへと降り注ぎ、Aは呆れたように溜め息をつく。

『私に話を振るんじゃないわよ。』

あからさまに顔を歪めて面倒臭そうに自分の持っていた答案用紙達を机にばらまいた。

理科、100点。国語、99点。数学、100点。社会、99点。英語、99点。

相川A
合計点数497点
186人中、2位。

カルマの時以上の衝撃がクラス全体に走り、全員が開いた口が塞がらないという様子だった。

「カルマより、上かよ･･･」

杉野が目を見開いて口をぱくぱくとする。

「･･･で、どーすんのそっちは？全員50位に入らなかったって言い訳つけて、ここからシッポ巻いて逃げちゃうの？それって結局さぁ、殺されんのが怖いだけなんじゃないの？」

顔を近づいて言ったカルマによる煽りは、今の状態の殺せんせーに効果抜群であった。カルマに続いて、片岡につつかれた前原も他の者も便乗して殺せんせーを煽り出す。

「にゅやーッ!!逃げるわけありません!!期末テストであいつらに倍返しでリベンジです!!」

殺せんせーのやる気を出すには十分過ぎる言葉だった。

自分がE組であることに、胸を張った瞬間だった。A以外は。

しかしAも、皆の様子に満更でもなさそうな顔をしていた。無表情だった顔も少しだけ、口角が上がっている。


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やっと修学旅行だああ
私的にイベントだらけの修学旅行は大好き

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