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しょうた ページ3

亮は頑なに口を開かない。

抱えてる頭が、
摩る身体が
俺に熱を伝えてくる。

そのうち
浅くなっていく呼吸に伴い
強ばっていた亮の身体から力が抜けていく。


亮?


顔を上げさせてみれば
赤い頬に、不自然なほど色を失った唇
美しいまつげが影を落としてる。

いまは、原因聞き出してる場合ちゃうかも。
この状態の方が怖い。


きみくんっ!!
渋やんっ!!
外、おるんやったら、はよ来て!!


二人ともドアそばに待機してたんか
すぐ入ってきてくれた。

俺の腕の中でぐったりした亮を見るやいなや
キミくんが枕元のナースコールを押す。
キミくんの判断はいつも素早く的確だ。

看護師さんが1人来て
りょうの熱を測るようにして
そのまんま血圧も測って
呼吸音聞いて


大丈夫ですけど安静にしてくださいね。
今、点滴再開しますね。
興奮させないように気をつけてください。


と言って部屋をあとにした。


運び込んだ時には繋がれたけど、
割とすぐ外れた点滴が、再開されると
病人感が増してくる。
身体の具合が悪いと、心も弱るよなあ。

俺は両手で
手先の冷たい亮の手を包んだ。

亮はひとりじゃない。
大倉なんか居らんでも俺らがおる。

それだけじゃあかんの?

りょう→←キミ



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遠那(プロフ) - ぁぃ岡ちゃんさん» コメントありがとうございます。私の作品にコメントくださる方がいらっしゃるなんて!なんてありがたい。スーパー亀更新ですが、ぜひまた読みに来てやってください、そして感想をおきかせ下さい。ありがとうございます。 (2019年4月14日 22時) (レス) id: 3420fe1b8c (このIDを非表示/違反報告)
ぁぃ岡ちゃん(プロフ) - 亮ちゃんがんばって!大倉可愛い亮ちゃん泣かせてんじゃねぇよ!っていうテンションで読んでる大倉担です!笑笑 更新これからも頑張ってください! (2018年11月18日 17時) (レス) id: e2ed50c49b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遠那 | 作成日時:2018年8月8日 9時

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