星降るﾖﾙに～short story mix～ (ページ7)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:16,436 hit

合コンでページ7

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ

目が覚めると、知らない部屋にいた。

いつもと違う真っ白な天井。カーテンから程よく差し込んでくる光。

フワフワで大きなベッド…………

ガバッっと勢いよく上半身を曲げ、あたりを見渡す。

まさにここはどこ？わたしはだれ？状態なわけで。

こんなに目覚めの良い朝も久しぶりだ。

わたし昨日なにやってたっけ？なんでこんなパジャマ着てるの？わたしこんなの持ってないよ。

昨日のことが全く思い出せない……まるで記憶から消されたよう。

と、ドアを開ける音がした。

光「あ、起きました？」

「……は？堂本光一？」

そこにいたのはKinKi Kidsの堂本光一。(確か、ジャニーズの……堂本光一で名前合ってたよな)

なんていうことやら。わたしは全く理解出来なかった。

「あの、私、なんでここにいるんでしょう」

光「は、覚えてないの？昨日の夜のこと。」

夜のこと？夜のこと……？夜の………………

「ってえええええ！まさか！」

いや、やってない。私はやってない。やってないぞ！

気持ちを落ち着け、事情を話してみる。

「わたしホントに何も覚えていないんです。どうしてここにいるのかも、昨日何をしてたかも」

光「んー、じゃあ初めからいくと。昨日俺らは合コンしてたんやけど。そんでもって、Aさんが酔ってもうそりゃ～誰にもどうにもできないほどになっちゃったわけ。一緒に参加した男性陣みんな送ってけないって言うから、仕方なく俺が」

「あぁ、少しずつ思い出しました」

そうだ。確か

大学の友達と合コンに参加して

途中でその友達の友達と合流して

その子が芸能繋がりの子で

まさかの合コン相手の中にジャニーズがいたんだっけ

「そうだ……っゴメンなさい、迷惑かけてしまいました」

さっき、仕方なくって言ってたし、ジャニーズなんて今日も仕事あるだろうし……どうしよう。完全なる迷惑だよね、これ……

光「ただで済むと思ってる？」

「へ？」

光「優しくしてあげたんだから、なんでも俺の言う事聞いてよね？………………
うそうそ。冗談やて(笑)下で待ってるから、準備終わったら降りてきてな。じゃあ」

と言い、出ていってしまった。

とりあえず、光一さんのであろうこのブカブカのパジャマを脱ぎ、着替え、髪を整え、荷物も整理したけれど

ものすごく緊張して

なかなか下へ降りることが出来なかった