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【YOUR side】









「………っ」








優しく触れるだけのキス








私の目の前はしげあきの顔と天井だけ








「………しげあき、なんで」







私がそうしげあきに尋ねると
合わせていた目を逸らして言った







『なんか、また離れんの嫌で、さ。
ってゆーか、何つーか……』

「でも、しげあきは…『ジャニーズ。だろ?』







そう、しげあきはジャニーズ。
何千万人ファンがいるアイドルなんだ。








『でもさ、俺ら幼馴染み』

「うん、それは分かってる、分かってるけど」

『…けど?』








こんな事されたら、また好きになってしまう。
てか、こんな事考えてるのは
好きになってるのかもしれない。









「けど、しげあきの迷惑にはなりたくない」









私の願いはしげあきがアイドルとして笑ってる事。

スキャンダルなんかで悲しむ姿は見たくない。









『だから迷惑なんかじゃねぇって。
俺はただ11年前と変わったお前の事が気になる』



















気になる。

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作者名:ヒカリ | 作成日時:2017年6月14日 22時

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