【刀剣乱舞 薬研】愛して愛して愛して

愛 ページ8

〜離れ〜




あれから少したって



主が来た。





『山姥切！』


山姥｢っ…ある…！｣





久しぶりに会った主は少し痩せていた





それを見た瞬間、
憤怒に心を支配されそうになった。



が、なんとか残った理性で鎮め





俺は薬研から主を取り戻すために


主と約束をした





まず一つが"他の者が作った食べ物や、貰ったものを決して身に付けない事、口にしない事"

二つ目が"夢で呼ばれたり名を聞かれても絶対に言う事を聞かないこと"


そして三つ目が"真名を絶対に知られない事"＿＿





山姥｢主、今言ったこと全部必ず守ってくれ頼む。｣



『わ…かっ…た、守るね。
でも、どうしてそんな約束を…』



山姥｢……｣



主はまだ15の娘だ、
自分が薬研に魅入られている事に気づいていないのだろう…



山姥(それがまた厄介な事だ。)



純真無垢な少女は
人ならざるものに魅入られやすい。



気を抜けばすぐに隠されてしまう





山姥｢主、付喪神と言えど俺達は神の端くれ
あまり深く関わらない方がいい。｣



『そんなっ…！』


主がずっと1人だったのは知っている…

だが、



山姥｢取り返しのつかないことになりかねない。
そうなってしまったら最後もう誰も
あんたの事を助けられない｣







人は人らしく人として終わるべきだ＿＿＿







それが主……あんたの幸せのためだ…




それから少しの間はなしをし、
帰り際に主に神封じの破魔札の入ったお守りを渡した。



密かにこんのすけに頼んでおいたものだった



効き目は抜群だが、いつまで持つかどうか…




だが気休めくらいにはなるだろう……




そのお守りが効いてるまでに、

何とかするだけだ。＿＿＿＿＿＿









｢一期一振が重症だ!!誰か手伝ってくれ!!!!｣









山姥｢!!｣


『いち!!』




それは本の数分後の出来事だった








俺は気づいていた薬研が



不敵に笑っていた事を




そして俺を、




まるで同じ目に会いたくなければ
手出しするなと、




言うように睨んでいた事を





山姥｢っ…薬研…！｣




悪いが、もう手は打ってある…！

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