細胞の世界 ページ1
No side
空が紫煙に包まれたような異様な世界。
そこには、色々な “ 細胞 ” が住んでいる。
この世界は、人間の住む世界と繋がっていて
この世界の住民は
時空を超えて人間たちの ｢中｣ へやってくる。
数年前＿＿＿＿＿＿＿＿＿
少年は、
ある紙を握りしめ、胸を弾ませていた。
｢ これで僕も、一人前のがん細胞だ！｣
この世界では、
男の子は5歳、女の子は7歳になった年から
がん細胞養成学校に就学する。
養成学校で日々勉強し、
高い知識と技術を習得した者が年に一度、
1次試験…2次試験…３次試験と足を進め、
ネズミなどの動物を使った実技の最終試験の中で
課せられた様々な試練を乗り越え
王から選ばれた一握りの参加者が
ある紙＿認定証＿を取得、
人間の｢中｣へ行くことが出来る。
｢ やったな！ラウール！｣
｢ あっ滉平！皇輝も！｣
｢ くそ〜ラウールにまで先越されちゃったか〜 ｣
｢ えへへ ｣
ラウールと呼ばれるこの少年は、
仲間たちに見送られながら
この世界のど真ん中にそびえ立つ
これまた不気味な城へと入っていった。
王｢ 皆の衆。よくぞここまでやって来てくれた。｣
ラウールの比にもならないほど大きな王様は、
自慢のピンと反り返った髭を触りながら話し出す。
長々と説明を受ける間、
真剣に王を見つめるものもいれば、
一生懸命メモを取るものもいた。
ラウールも、後者の一人と言えよう。
話をまとめると…
我らががん細胞達は、
今は城から栄養が送り込まれている。
しかし、養成学校を卒業した者は、
その普及が自動的に中止する。
つまり…ここにいる、ラウール含むがん細胞達は、
これからは人間たちの ｢死｣ を餌とし、
自分たちの ｢生｣ を得るという。
王｢ そこに書いてある人物が、これから皆に入ってもらう人達だ。｣
各々自分に渡されたカードを確認する。
ラウールが引いた人物は……
【渡辺翔太】
王｢ 皆の衆。健闘を祈る。｣
暗転＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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わらび餅(プロフ) - かふぇぬこ。さん» わぁ！ありがとうございます！この作品がもっと多くの人に評価されるといいなぁ…泣きそうです (2022年2月14日 21時) (
レス) id: d88059d669 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 美咲さん» 大変長らくお待たせして申し訳ないです！作品づくり頑張ります！ありがとうございます！ (2022年2月14日 21時) (レス) id: d88059d669 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - 虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民さん» コメントありがとうございます！そういうお言葉があると頑張ろうという気になれます！凄く嬉しいですありがとうございます！ (2022年2月14日 21時) (レス) id: d88059d669 (このIDを非表示/違反報告)
かふぇぬこ。 - お気に入りと高評価もしました！わらび餅さんのお話全部面白いです！次回予告もいいですね(笑) (2022年2月14日 21時) (レス) @page2 id: 746beb9da1 (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 新作待ってました！続き楽しみです！ (2022年2月14日 21時) (レス) @page1 id: ee6db15b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび餅 | 作成日時：2022年2月14日 17時
