繋ぐ~心に傷を負ったこどもたち~【7】

番外編「どっちが好き？」 ページ15

渡辺side





康｢ みっちー！まだぁ？｣
道｢ はーいすぐ行く！ちょっと待って！｣
康｢ もぉ〜〜〜 ｣




もぉ〜、じゃないよ…
康二は何をするにもみっちーみっちー。
ここ最近は一段と仲が深まったご様子で、お風呂にも毎日2人で入っているくらい。




康｢ みっちー遅いよぉ！｣
道｢ ごめんって康二くん。笑 ｣
康｢ ギューしてくれたら許したげるよ？｣
道｢ ほんま？よし、ギュー！｣




毎日こんなラブラブを見せられている俺らは一体…？
まぁ、俺は別に何だっていいんだけどさ。
問題はこっち。




村｢ ……最近康二くんが僕に構ってくれない。｣




ラウールが見事にコアラさん状態。




『 ラウ、ちょっとだけ離れない？』
村｢ 嫌。｣
『 ほんのちょっと。ね？』
村｢ イヤ！イヤ！！ん゛むぅぅぅ！｣
『 痛たたた！っわかった！わかったから！』




剥がそうとすると巻きつく腕の力がさらに強くなる。
可愛いんだけど、これじゃ俺なんにも出来ないじゃん。
それに、何よりちょっと腰の方が…
これは決してラウールが重いとかいう訳じゃなくて。
ラウールは13歳とは言えど、俺との身長差考えてみ？
まじどうにかしてよ、、




村｢ 僕も康二くんと遊びたいのに…｣
『 3人じゃダメなの？』
村｢ だって康二くんが！！｣
『 はいはい、』




ラウールの言いたいことはよく分かる。
3人で遊ぶにしても康二の定位置はみっちーの膝の上だもんね。これは完全に康二が悪い。笑




村｢ ……僕のこと好き？｣
『 え、好きだけど、』




急にどうした？
欲求不満でついに愛情確認か？笑




村｢ しょうたくんじゃない！康二くんが！｣
『 …んなこと知るか！笑』




俺じゃないんかい！
てか俺ラウールに好きだよとか言って、今結構恥ずかしいんですけど？




『 それ本人に直接聞けばいいじゃん笑 』




俺がそう言うと、ラウールはスタッと俺の背中から降りて康二とみっちーのいるお風呂へ。
……え、あいつマジ？




ｶﾞﾁｬ＿＿＿

村｢ 康二くん！！！！｣
康｢ うわぁ！えぇ？ラウール？！｣
道｢ ラウっ、今俺ら裸っ、｣




あぁやってしまった。
俺、知らねぇ…笑

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