* ページ13
(道枝回想つづき)
『 ねぇねぇ、こんな感じ?』
母「 上手!そう、包丁の時は猫ちゃんの手ね?」
『 猫ちゃんの手!』
父「 お母さんのお手伝いして、駿佑は偉いな〜 」
今夜はカレーやで!と、
この頃はまだ関西弁が移って間もない所謂エセ関西弁だった俺はお父さんに笑いかける。
『 いただきま〜す!』
父「 ゆっくり噛んで食べるんだぞ?」
6ヶ月という長いお試し期間で信頼関係を築いてた俺ら道枝一家は、正式に家族となってもそれは変わらなかった。
いや、それ以上に仲良くなれた。
ピンポーン__
母「 あら?誰かしら 」
『 あ、お母さん!俺が出るよ!』
恭平と初めて出会ったのは、その頃だったな。
・
?「 おばさーん!遊びにき、た…で… 」
俺が玄関へ着くと同時に、ドアを開けて入ってきた当時中学1年生の恭平。
高「 …… 」
『 …… 』
この時はお互いバチバチ。
向こうは、
「おばさんの家に知らない奴がいる、誰?」状態で
こっちは、
「人ん家に許可もなく勝手に入ってきた奴がいる、誰?」状態。
いや、俺はどちらかというとビビってたけど。
母「 あら〜恭平くん!よく来てくれたわね〜!」
俺のいとこだって紹介されたけど、まじ不安で仕方なかった。笑
ずっと睨みつけてくんの、怖かったんだから!笑
(道枝の回想おわり)
・
・
・
『 あーまじ懐かしいわ。笑 』
高「 あの頃は、多分悔しかったんだよ俺。大好きなおばさんを取られる!ってさ。笑 」
恭平と仲良くなったのは、俺が恭平と同じ中学に入学してからだったと思う。
施設育ちってことが友達にバレて、いじめられてた俺を恭平が助けてくれたんだよな。
『 恭平がはじめて俺の名前を呼んでくれた時は、嬉しかったな〜 』
“ 俺のみっちーに手を出すやつは許さねぇ“ だっけ?笑
高「 気取ってたな〜俺! 」
『 いきなりのみっちー呼びね?ビックリしたわ。笑 』
でも、ほんまにカッコよかった。
恭平のおかげで強くなれたんやから、俺。
高「 ずーっと一緒におったもんな〜 」
『 こんだけ離れてると、ちょっとだけ寂しいわ。笑 』
恭平は、今も昔もずっと俺の味方や。
そして俺もずっと恭平の味方。
力になれとるかは分からんけどな?笑
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ジュン18797 - 全部読みました!感情とかが細かく書かれていて読んでいて面白かったです! (8月3日 9時) (レス) id: 6ba9c2fcff (このIDを非表示/違反報告)
じゃにおた - 全部読ませていただきました!とても、面白く読んでいて世界に入りこまれました! (2023年1月31日 22時) (レス) @page27 id: 2be8c6eb2c (このIDを非表示/違反報告)
サト - 全然待ちます!新生活、大変ですね…頑張ってください!いくらでも待ってます! (2022年4月5日 13時) (レス) id: 8a6205e17c (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅(プロフ) - サトさん» 御愛読いただき、ありがとうございます!リクエストですね!ぜひ書かせて頂きます!しかし、作者新生活が始まりバタバタしてて…リクエストの分を書くのは先になるかもしれませんがよろしくお願いします! (2022年4月5日 12時) (レス) id: d88059d669 (このIDを非表示/違反報告)
サト - こんにちは!全部読ませていただきました!本当に面白かったです!リクなんですが…翔太君か樹君の過去を書いていただけないでしょうか?無理だったら全然大丈夫です!無茶を言ってしまってすいません…これからも楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年4月2日 10時) (レス) id: 8a6205e17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わらび餅 | 作成日時:2022年1月5日 21時