繋ぐ~心に傷を負ったこどもたち~【6】

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岩本side








渡｢ あれ、お前らなんで阿部ちゃんの部屋に屯ってんの？｣






しょうたが部屋のドアを開くほんとギリギリで、全員が布団の中に潜り込むことに成功した。








道｢ いや、えと、みんなが一緒に寝たいって〜、俺からしてもその方が一度に寝させれるから助かるなぁみたいな、あはは… ｣

深｢ そーなんだよねぇ、ちょっと気分がね〜 ｣

渡｢ でも1つのベットに7人は狭いだろ笑 ｣

佐｢ 俺はみんなと近くでラブラブ出来るから嬉しいけどね〜 ｣

村｢ 僕もー！｣

渡｢ ふーん？まぁいいや。涼太がおやつだって、みんな早く降りてきな。｣

目｢ よっしゃー舘さんのおやつ ｣







はぁ良かった、バレてないみたい。

マジ焦った〜…








・








深｢ ん〜〜〜！｣

康｢ やっぱダテの料理は全部上手いなぁ！｣

佐｢ 舘様最高〜！｣








今日のおやつは、何故か一人ひとり違うものだった。

俺のは、チョコケーキ。



目の前には個々の好物が並べられていて、凄く美味しいけど、俺は素直に喜べなかった。







舘｢ …みんな、ごめん。｣







舘さんが口を開いたその瞬間、

時間が止まったような気がした。





まさか、もう…？

俺らは顔を見合わせずとも、表情が歪んでいくのが分かった。







目｢ …え、えと…舘さん、うまいっすよ ｣

村｢ そ、そうだよ！美味しいから心配しないでよね！あはは！はは… ｣







目黒とラウールは、何とか話をそらそうと頑張ってるみたいだけど、舘さんの意思の固まった目は揺るがない。







舘｢ みんなに伝えないといけないことがあって。俺、ここを辞めようと思う。｣

『 いつ…？』

舘｢ みっちーが仕事に慣れてきたらっていう話だったの。もうみっちーは仕事こなせるようになって来たから、後は俺が片付けを進めていくだけかな。｣

村｢ 僕やだよ… ｣

康｢ ほんまに、行っちゃうん？ダテぇ、｣

舘｢ …行くよ。ラウも康二も、そんなに泣かないで？｣

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