繋ぐ~心に傷を負ったこどもたち~

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渡辺side




樹のおかげで、片付けは昨日のうちにほとんど終わった。

この前土日で講義に出たから、今日は大学はお休み


午前中に残りの片付けを終え、貴族気取りで優雅にティータイムを堪能していた。



そういえば、昨日行けなかった家に挨拶行かなきゃなぁ





『 確か俺ん家の寝室から部屋の様子が見えるよな。
どんな人が住んでんだろ。』





何の悪気も無く、在宅中か確認しようと寝室から部屋の様子を見てみることに。




『 あれは…中学生？高校生？ 』




見た感じ中学生か高校生くらいの男の子が、何やら誰かとお話しているみたい。

電話してるのかな？
んーけど携帯は見当たらない。

あ、蝶々だ。




『 蝶と話してたの？可愛すぎかよ笑 』




蝶にあんなに楽しそうに話しかけて、笑って…

超可愛いじゃん笑

あ、ダジャレじゃないからね？




……ん、待てよ？


何であの部屋カーテン無いんだろう。

それに机や椅子…いや、ベットすらないし。
よーく見てみると、部屋の奥にはゴミの山が出来ているようにも見える。



考えてみれば、あの子中高生くらいだろ？

こんな平日に家に居るなんて…



流石に何かある。

…ちょっと様子を見とこう。

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