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あれから30分くらい歩いた。
そして見つけたのは
《CAFE:夜の水族館》
という看板。
「な〜んだ……本当の水族館じゃなかったのね」
もしやとは思っていたけれど、
期待して損したわ。
でも、ここまで来た訳だし
窓から見える店内に客の姿は見えないし。
人がいないなら入ってもいいかな。
人魚の彫刻がされた珍しいドア、
ゆっくり、そして少し慎重に開けた。
カランカラーンッ
木製のドアベルが、落ち着いた音色を奏でた。
店内は余り明るくなかった。
蝋燭で灯されたみたいに。
カウンター近くに小さめの水槽がいくつか
並んでいた。
なるほど、夜の水族館の由来はこれね。
「おや、綺麗なお嬢さんがこんな店にいらっしゃるとは珍しい。」
店主だろうか。
カウンター越しで洗われたカップを丁寧に拭いている。
白髪で、目元にはしわがいくつもあり、
穏やかな印象を受けた。
「どうぞ、お好きな席に……見ての通り、客はお嬢さんと、もう１人しかおりませんので」
「もう１人？」
しまった、他にも客が居たのか。
折角１人で堪能しようと思ったのに。
「ええ、陰になって見えなかったと思いますがね。あの奥の、少し他より大きな水槽があるでしょう？
その近くにいつも座っているんですよ。
気に入ってくれてるようでね」
「へぇ……。いつもってことは、常連？」
「毎夜通ってくれてます。お嬢さんと年も近いだろうし、話してみてはどうですか？
青い瞳の、綺麗なお嬢さんですよ」
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七夏(プロフ) - とてもおもしろいです!続きを楽しみに待ってます! (2020年12月8日 7時) (
レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
ウルフアイ - あ、新しい話だ。常連ちゃんと楽しい時を過ごしてるフィッシュアイにどんな変化が訪れるんでしょうか？楽しみです。頑張ってください (2019年12月21日 22時) (レス) id: 96d955859a (このIDを非表示/違反報告)
スズシロ - ウルフアイさん» 更新が全く出来ておらず申し訳ないです…(涙)コメントありがとうございます。フィッシュアイの健気さと夢主の一途さを表現していこうと思っています。遅い更新になりますが、どうか最後までお楽しみください…！ (2019年7月18日 18時) (レス) id: b9a6e6d9f0 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフアイ - フィッシユアイが夢主ちゃんと触れあってどんな成長をしていくのか、そして最後は直接夢主ちゃんの夢を････。フィッシユアイの話し楽しみにしてます (2019年4月12日 8時) (レス) id: 96d955859a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズシロ | 作成日時：2019年3月11日 21時
