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“涙は女の武器だから泣くなよ“
“やっとAがデビューできたと思ったのに“
“デビューするな女を捨てろ“
“女がいるならペンになれないかな“
デビュー当時、好奇心で開いたSNSそんなアンチで溢れていた
私を応援してくれてる声もあった
でもそんな応援の声なんて目に入らないくらい批判の声が多かった
デビューするからには女じゃだめなんだ
だから髪も短くした、スカートも履かなくなった
初見では男に見られるくらいになった
でもいつの日か女としてのハルを応援してくれる声が増えた
うれしかった
女として過ごしてきても文句を言われなくなった。
髪をボブにした
スカートをはいた
徐々に昔の私の姿に戻った
はずだったのに
泣けなくなってしまった
いや、泣かないようにするクセがついてしまった
“なんでハルは泣かないの？“
“全く泣かないを見るとnctを大切に思ってないように見える“
“NCTのハルって涙零すことないよね、ロボットみたいで怖い“
“唯一泣いたのはDREAMの卒業ライブだけ“
“卒業できて嬉しいっていう涙にも見えた“
泣くなと言われてたはずなのにいつの日かなんで泣かないのと言われはじめた。
なんで泣かないの？と言われても泣くなと言われたからと返すとしか言えなかった
デビューして泣いたのはDREAMの卒業ライブ
みんなに見せた最初で最後の涙だった。
見る人からしたら卒業できてよかったという嬉し涙にも見えてしまったらしい
いままで泣くのを我慢してきてた代償だった。
そのせいでシズニに嫌な思いをさせてしまった。
余計泣けなくなっていた。
はずなのに
動画を見終わったころ私はいつのまにか涙を流していた。
『無意識にずっと泣いちゃだめって自分に言い聞かせてきてたのかもしれないです。
やっとその呪縛から抜け出せたみたいです。
マークのおかげです。
ほんとうにマークは私の運命の人ですね。
これからも一緒みんなで花道を歩いていきたいです。』
つぎは私があるメンバーに動画を撮る番だ
あるメンバーとは
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作者名：小雪
| 作成日時：2023年2月27日 0時
