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A「 いちご狩りっ」
着いた先は いちご狩りができるところで
さっきまでのどんよりした気分は
一気に消えていった。
末澤「ほら行くで」
自然と掴まれた手を引かれながら
ビニールハウスの中に入る。
A「うわぁ、幸せや」
たくさんのいちごに感動して、
とりあえず写真を撮る。
末澤「ん！うまっ」
そんな私の横で誠也くんはもう食べ始めていて
幸せそうな顔をしている。
誠也くんのことも写真に収めれば
｢サービスしたる｣ なんて言って
目線をくれたり、
カメラ越しにあーんをしてくれたり、
カメラマンさんになった気分やった。
一通り写真も撮れて満足したので
早速１つめのいちごさんを頂こうとすると
誠也「A」
不意に名前を呼ばれて慌てて振り向く。
誠也「あーん」
口にいちごを差し出されてそのまま食べる。
A「あんまーーーいっ」
口の中が幸せで溢れて、
ほっぺたに手を当てながら
その幸せに浸っていると
目の前でうひゃうひゃ笑い出す誠也くん。
誠也「幸せそうに食べんのな」
A「誠也くんがあーんしてくれたから２倍においしいです！」
末澤「来年も来ような、A」
中西A、本日２度目の名前呼びに
意識が遠のきかけました。
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作者名：まる。 | 作成日時：2020年5月10日 23時
