中西、大人になりますrq ページ27
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今日はなんと雑誌の撮影に
中西１人だけお呼ばれしまして、
控え室に案内されても
ドキドキとソワソワが収まらないのです。
机の上に置いてあった今日の資料に目を通すと、
A「 “ちょっぴり大人な私たち” 、？」
なんやこのタイトルは！？
まぁ、こう、なんやろ、アダルティー？というか
大人な撮影ってまだ決まったわけやないし、
必死に自分に言い聞かせながら
資料を流し読みしていると、
メイクさんに呼ばれたので、控え室を出た。
『今日は相手の方も素敵な方だし、いい撮影になりそうですね〜』
A「相手の方！？」
メイクさんの発言に驚いて、
つい大きな声が出てしまい、小さく謝る。
たしかに、タイトルに “私たち” ってあったし、
複数人いてもおかしくないけど、。
A「あの、相手の方って･･･、」
私が問いかけたとき、
別のメイクさんに呼ばれてしまって
１度メイク室を出ていってしまった。
その瞬間に小さなため息が漏れる。
「どうされました？お嬢さん」
ふわっと後ろから抱きしめられると同時に
耳に低くて甘い声が響く。
顔をあげれば鏡越しに涼くん、
すなわちHiHi Jetsの橋本涼くんと目が合った。
A「涼くん、」
橋本「なんかあった？」
問いかけながら涼くんは隣のイスに腰をかけた。
ヘアメイクは終わっているみたいだし、
今日はたまたま同じ撮影所なのかな？
A「今日ペア撮影みたいなんやけど、ちょっと不安で、」
口にすると情けさが増して苦笑いを漏らす。
そんな私と反対に、
涼くんは口を緩ませて私の頭に大きな手を置いた。
橋本「いつも通りやれば絶対大丈夫だよ」
ぽんぽん、と、頭を撫でてから｢またね｣ と、
涼くんはメイク室を出ていってしまった。
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作者名：まる。 | 作成日時：2020年5月10日 23時
