きょうくんパワー注入rq ページ19
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恭平「あれ、なんか元気ないな？」
A「えー？そんなことないでー？」
恭平「いや、顔がぼけっとしてんで」
そう言ったきょうくんは私の鼻をむにゅっと摘んだ。
抵抗する気も起きず、そのまま放置していれば
とにかく構ってほしいのであろうきょうくんは
ほっぺを片手で潰してみたり、
両手で引っ張ってみたり、
目尻をキツネのように上げてみたり、
タヌキのように下げてみたり、
とりあえず人の顔で遊び始めた。
そこまでされても反応せずにいると
不機嫌そうに口を尖らせながら
私の髪の毛で三つ編みを始めた。
A「きょうくん、三つ編みできるん？」
恭平「れんしゅー」
A「拗ねとる？」
恭平「拗ねた」
A「なんで？」
恭平「Aちゃんが反応してくれへんかったから」
子どもみたいに拗ねる姿が年上には見えなくて、
かわいいなーなんて思ってしまう。
恭平「元気になってくれるかなって思ったんやけど」
｢無理やったわ、｣ と、きょうくんは肩を落とした。
A「もう１回 なんかやって？きっと元気になるから」
私は一体 何歳児を相手にしてるのだろう、と、
疑問が一瞬よぎったけど、
すぐに脳内から消し去った。
｢よっしゃ｣ と、立ち上がったきょうくんは左手を腰にあててピースした右手を上げた。
これはまさか･･･
恭平「きょうくんパワー注入っ」
ですよねぇぇぇぇぇ。
かわいらしく動いてポーズを決めたきょうくんは
目をキラキラさせて｢どう？元気出た？｣ と、
前のめりになって聞いてきた。
A「元気になったよ、ありがとう」
ひとこと伝えれば、
手を掴まれて強制的に立たされる。
恭平「よし、じゃぁいっしょに練習や」
そう言ったきょうくんに
ひたすらポーズの練習を付き合わされたけど、
おかげで疲れも一気に吹っ飛んだ。
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
お題箱よりリクエストありがとうございました！
ご希望に添えていたら幸いです☺
まる。
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作者名：まる。 | 作成日時：2020年5月10日 23時
