抱き枕 ページ12
．
藤原side
ツアー中のホテルでの出来事。
確か大橋と同部屋やった日。
先にシャワーを浴びて、
適当に髪の毛を拭きながら部屋に戻ると
大橋に慰められているAがいた。
藤原「え、どうしたん？」
大橋のベッドの端に２人並んで座っていて、
Aは地味に泣いとって、
大橋はそんなAの頭を撫でとるし、
ちょっと状況が掴めません。
藤原「大橋泣かしたん？」
大橋「ちゃうちゃう、忘れちゃったんやって」
藤原「なにを？」
大橋「ぬいぐるみ」
藤原「･･･は？」
今なんて？
ぬいぐるみ？
大橋「ぬいぐる抱かないと寝られへんのよね、ちゅー」
優しく問いかける大橋にコクコクと頷いている。
大橋「とりあえずシャワー浴びてき」
大橋に背中を押されて、
Aはとぼとぼとシャワー室に向かった。
今日は自分の部屋に戻る気はないっぽいな。
藤原「ぬいぐるみないとあんなにダメやったっけ？」
ずっと引っかかっていたこと。
昔から泊まりのときは
ぬいぐるみは持ってきていたけど、
あんなにダメやった記憶はあまりない。
忘れたときは枕とかで代用してた気もする。
大橋「んー、ひとり部屋になってからなんかなぁ」
大橋いわく、ここ最近のようで。
もうAもお年頃やから、ということで
高校生になってからは基本ひとり部屋になった。
大橋「寂しいんやろうね」
一瞬、切なそうな顔をしたかと思えば
｢ま、今日は３人仲良く寝よ〜｣ なんて
今度は楽しそうに言った。
藤原「大橋は床な」
大橋「えーひどい！丈くんと同じ布団入るしー！」
大橋がわーわー騒いでいるうちに
Aはシャワーを浴び終えたようで、
ほっぺたを赤くしながら戻ってきた。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 724人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まる。 | 作成日時：2020年5月10日 23時
