らしく行こうぜ。 (ページ5)

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中学に入ってからは今のように別室で給食を食べるのは嫌だ、

昨日の夜そう言われた

確かにそろそろ思春期、周りの目が気になる年頃だ

近頃友達たちが放課後ファミレスに行くのを羨ましそうに見ているのも知っている

同じものは食べれないとしても、その空気感だけは味わせてやりたい。

森本先生に聞いてみるか…

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「そうですね、樹くんも大きくなって、今日の血液検査でも大分耐性が上がってきています。そろそろ経口免疫療法を始めて耐性獲得を目指すのもいいかもしれません」

「それって、」

「はい。精神的にも身体的にもとてもきつい治療です。……樹くん、がんばれるかな？」

1ヶ月に1度の定期検診

担当医である森本先生に勧められたのは、
アレルギー物質を少量ずつ摂取して徐々に増やしていくと言うもの

「おれ、がんばる。ねぇ、お願い。いいでしよ？」

「わかったよ。先生、お願いします。」

この治療には何より本人の強い意志が必要

樹はどうだろうかと様子を伺うとどうやら意志は固いらしい。笑

子供が勇気を出しておいて親が足踏みするのは如何なもんか。

隣の椅子に座る、母親特有のふわふわな髪の毛を撫でるとあいつによく似た笑顔でわらった。