今日も継子が泣き止まない【煉獄杏寿郎】

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最近

「びぇぇぇぇん……えっぐ、ひぐ、えぇ〜ん…」
「双葉そんなに泣くな、愛らしい目が解けてなくなってしまう」
「…………ぴッ……？」


……最近


「双葉」
「なんです？師範」
「双葉は今日も可愛らしいな」
「…………ほ…？」


「師範の様子がおかしい気がするのですが」
「違うわよAちゃん、もとより貴方と師範の距離感はおかしいわ」
「蜜璃ちゃん……」


人が真剣に悩んでいるのにその何を言っているの？見たいな顔をやめて欲しい。


今日は師範が任務で居ないので蜜璃ちゃんと私の2人だけの休暇だ、甘味好きの蜜璃ちゃんの誘いで今流行っているという茶屋に来ている。人が多く賑わっていたが、まだ昼だし、鬼が出ることも無い、平和で穏やかな賑わいだ。


運ばれてきたお団子を口に入れる、柔らかくて美味しい、焼きたてなのだろう、香ばしい香りもする。


「最近、師範がキラキラして見てるんだよね」
「ェッ！それって、もしかして、ここここっ、恋！？恋かしら！？ねぇ！？」
「蜜璃ちゃん落ち着こ！？凄い、凄いよ鼻息が凄い！」


突然身を乗り出して食い気味に蜜璃ちゃんが体を近づけてくる。私にないその立派なものが当たりまくって苦しい。


「……あらっ！んんっ、そうね、ごめんなさい」
「いいんだよ蜜璃ちゃん」
「でも、キラキラって、それって、特別ってことよね！」


素敵だわ、可愛いわ、なんて胸をときめかせている蜜璃ちゃんには申し訳ないが、多分師範の態度が違う気がするのも私の思い違いだと思うのだけど。


「ほら、師範って特に思ってもないのにこう、心臓に悪いこというじゃない？！だから、その
私の勘違いなんだと思う、し、その。」


「師範のことは好きだけど、まだ分からないの、師範のことはもちろん大切で、大好きだけど、師範と手を繋ぐとか、その、あの」

「…………Aちゃん」


''顔が真っ赤っかで可愛いわ、金魚さんみたいよ。''


蜜璃ちゃんは私を見て満面の笑みでそう答えた。

16→←200評価ありがとう！番外編です

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