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「でも、Aちゃんは腕が悪いわけじゃないと思うわ!私」
「蜜璃ちゃん……お優しいのねぇ」
ジーンとしたように胸を抑える仕草をするA
ちゃんに私は続ける。
「Aちゃんは、まだ剣を握ったばかりの私でもわかるほど、剣さばきも、反射神経も、体力だってちゃんとある」
「そ、そんなことないよ」
私、知っているの。Aちゃんは影でこっそり鍛錬していること。
呼吸が上手く出来なくて、炎の呼吸が出来ないのを気にしているのよね、けど、師範の思いに答えようと頑張ってる。
……でも、多分これは根本的な問題で、Aちゃんは炎系統の呼吸が向いていない体質なんだと思う。
たまにAちゃんが剣を振るう時、違和感を感じたような顔をするけど、それは自分の系統にあっていない呼吸をしているからなんだわ。
「Aちゃん、もしかしたら、その、呼吸の系統が…………」
「甘露寺、双葉」
「ぎゃっ!師範」
気配を全く感じなかった、私の発言に師範が間髪入れず言葉を被せてきた。
「双葉!素振りをしてこい」
「うぅ〜…たまには素直にしますよ!はぁ〜〜〜あ、蜜璃ちゃんも行こ?」
スタスタと歩いていくAちゃんに手を伸ばそうとしたが、あまりにわざとらしく言葉を被せてきた師範に私は問いかけた。
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透水 - え…物凄く好きなのですが、もう更新はされないのでしょうか? (7月24日 19時) (レス) @page28 id: e8fae7b723 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 面白かったです!もぅ、頬が緩みすぎて大変でした!更新待ってます!頑張ってください! (2021年10月30日 11時) (レス) @page28 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - すごく面白くて一気に読んでしまいました!お忙しいとは思いますが、続きがとっても気になるので更新待ってます!! (2021年6月22日 22時) (レス) id: ab54e64a65 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - とても面白いです!一気に読んでしまいました。これで完結なのでしょうか?今後の展開も気になるものです(*´・v・`) (2021年2月14日 2時) (レス) id: e5ea1593cf (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2021年1月30日 17時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玄米茶 | 作成日時:2020年10月29日 21時