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そう言ったAちゃんはどこから取り出したのだろう、本当に紙芝居のような物をおもむろに取り出した、ちなみに題名は【師範と双葉ちゃん物語】らしい、素直かつ完結だ。
「昔昔、正確に言えば2年くらい前」
「昔じゃないわね」
私の発言に少し笑ってAちゃんは紙を捲る。可愛らしい絵はお手製だろうか？
「私と師範の出会いは、家族をみんな鬼に殺されて、私が絶望に伏してた所を………………」
「ひっ、Aちゃん…！」
「なんてことはなくて」
Aちゃんは演技混じりに紙芝居を読み続ける、初めは少しなんで紙芝居なんだろうと思ったが、謎に引き込まれる自分もいた。
「私には結婚の決まった姉がいました」
「えっ、そうなの！？Aちゃん！」
「実はそうなの、私が言うのもなんだけど美人さんだから引く手あまただったよ」
Aちゃんが誇らしげに笑う、いやいや、Aも絶対引く手あまただと思うのだけれど。
「そしてそして、私の母親、父親がその嫁いで行った姉の所に遊びに行っている時です、私は3人で暮らしていた小さな家で留守番をしていたのですが……そこに、鬼が来ました」
突然の急展開である。
「えっ！？Aちゃん無事だったの！？」
「私はとても驚いて、ビビり散らかしました」
「家にあるもの全部投げ飛ばして、花瓶とか、包丁とか、本だとか、投げれるものは必死で投げたんだけど」
「鬼って存在をまず知らないし、怖いから自己防衛に必死で」
紙芝居からもその時の情景が見て取れてしまう。
「まぁ、その時に師範が駆けつけてくれてね、1発で仕留めてくれて、私は助かったんだけど…家が、鬼と…………あの、私のせいで、ボロボロになってしまって……」
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透水 - え…物凄く好きなのですが、もう更新はされないのでしょうか？ (7月24日 19時) (
レス) @page28 id: e8fae7b723 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 面白かったです！もぅ、頬が緩みすぎて大変でした！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年10月30日 11時) (レス) @page28 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - すごく面白くて一気に読んでしまいました！お忙しいとは思いますが、続きがとっても気になるので更新待ってます！！ (2021年6月22日 22時) (レス) id: ab54e64a65 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - とても面白いです！一気に読んでしまいました。これで完結なのでしょうか？今後の展開も気になるものです(*´･ｖ･｀) (2021年2月14日 2時) (レス) id: e5ea1593cf (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年1月30日 17時) (レス) id: c6603d0c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玄米茶 | 作成日時：2020年10月29日 21時
