今日も継子が泣き止まない【煉獄杏寿郎】

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私の一番好きな時間は午後3時のおやつ休憩の時間である、千寿郎くんがいつも可愛い笑顔と共に美味しいお菓子を運んでくれる、師範も突然腕立てしろ！とか言わない、この1時間だけが気の抜ける時間なのだが。


千寿郎くんが持ってきてくれた桜餅を口に入れながら師範の言葉に耳を傾ける。


「双葉、報告があるぞ！」
「むぐっ…なんでしょうか師範
「弟子を取ろうと思う！」
「げ、また犠牲者が増えてしまう……」


思わず出た本音に口を塞ぐジェスチャーをする、師範は無自覚なようで「はて？」口を開けて首を傾げた。


「はて？じゃ、ないですよ師範！今まで何人弟子抱え込んで何人いなくなったんです！？」
「さぁな！でも双葉は居なくなってないぞ？」


師範は人間たらしだと思う、うぐっと思わず言葉につまるが負けじと大声で叫び返す。


「それは師範が私だけ追いかけ回すからでしょう！？」
「よもや！そうだったか？」
「そうですよ！」


なんの話をしていたか思わず忘れてしまいかけるほどの耳に響く大声に、落ち着こうとお茶を含もうとしたら、前方から「あの、」と控えめに声をかけられ、顔を向ける。

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