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ページ44

頑なに拒むタケルは璃久の手を掴んで
不機嫌そうな顔をする。

璃久の手を掴んでいるのは
きっと璃久も自分から離れないようにするためだろう。

掴まれた手からその思いは伝わって来て璃久は反抗はしなかったが…


「タケル、姉ちゃんと空さんは
太一さんとアグモンを探しに行っただけだよ。」


「なんでそんなことが言えるのさ…」


「だって、空さんと姉ちゃんは別れる時まで
太一さんとアグモンのことを気にかけていたし
探しに行こうって言ってたよ。
きっと別れたのも何か訳があるんだよ。」


「そうそう、他のやつらだって
何か訳があるに違いないって!」


「違う!
みんな、ぼくが嫌いなんだ!
すぐ泣くから、子どもだから…」


「それだったらぼくも同じだよ。」


「違うよ!」


「どうして?」


「だって、璃久くん…泣き虫じゃないし…」


「そうでもないよ、ね、太一さん」


「そうだな!
タケル、璃久はな転んだりすると
すぐに泣くんだぜ?」


「え?」


「他にも姉ちゃんから離れたくないない!とか
姉ちゃんが試合見に来てくれなかった!とか
それだけでわんわん泣いてたんだぜ?」


「ちょ!何もそこまで言わなくてもいいじゃないですかー!」


「そう、だったんだ…なんか、意外…」


「あはは!
とりあえず璃久も子どもってことだな!
それに、ヤマトが嫌うはずがないじゃないか!」


「そう?でもお兄ちゃん、僕が太一さんや瑠美さんと仲良くしてたらそばで嫌な顔してたし、
太一さんを探しに行こうって言った時も嫌な顔してた!

僕が太一さんのことばかり言うんで
それで嫌いになったんだ!」


「「え?」」


「ねえ、太一さん!
僕を太一さんの弟にして!」


「え、いや、それは、ちょっと…」


「ダメなの?」


「いや、ダメじゃないけど…
(璃久…)」


「ん、んー…
(それってただたんにヤマトさんの嫉妬なんじゃ…けど、どうやって伝えよう…)」

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†NANA†(プロフ) - ページ35で、「当たる人の」が「当たる人に」になっています。 (2021年2月10日 3時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ10で、「進化さえすれば」が「進化させすれば」になっています。 (2021年2月10日 2時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ4で、「瑠美も」が「瑠美ろ」になっています。 (2021年2月10日 2時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月15日 20時

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