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ページ40

太一とアグモンはどこかにいる。
そう信じて歩いて行くと
奥の方に遊園地が見えタケルと璃久は目を輝かせた。


「(あそこなら安全そうだな…)」


だがその遊園地は無人であり
さらには何も動いていないからか
璃久もタケルもすぐにつまんなそうにした。
そして…


「大丈夫。
僕、璃久くんと一緒に待ってる。」


「偉いぞタケル。」


「でも、早く帰って来てね」


「あぁ、様子を見に行くだけだから、
2、3時間ってとこだな。
すぐに帰るさ」


「トコモンはしっかりタケルを守るんだよ。」


「うん!」


「璃久、タケルのこと頼むな?」


「うん、タケルもしっかりしてるし
大丈夫ですよ」


ヤマトは湖の奥の方を調べようと
アヒルのボートに乗って行ってしまった。
2,3時間と聞いてタケルは涙を溜めるも兄を信じて見送る。

だが、ヤマトは全く帰ってこず、
ついに日が暮れてしまった…


「タケル、はいこれ。
美味しいんだよ!一緒に食べよう?」


「…お腹すいてない…」


「……そっか、
なら少し離れた所にあるベンチで休もう?
日が暮れて来ちゃったし、身体が冷えてきちゃう」


「璃久くん…
お兄ちゃんまだ来ないのかな?」


「…それは僕にもわからない。
けど、ヤマトさんを信じようよ!
信じて待っていればきっと…」


「……」


璃久はなんとか励まそうと声をかけるも
それが裏目に出てなんとも言えなくなってしまった…

そして夜が来て、朝が来てもヤマトは姿を見せず、ついにタケルは泣き出してしまった…


「タケル…」


「お兄ちゃん!
お兄ちゃん、様子を見に行くだけだから
すぐに帰って来るって言ったのに!
うわぁあああっ!!」


タケルは璃久に抱きついてわんわん泣く。
詳しいことは知らないが
ヤマトとタケルの両親は離婚していて
今、離れ離れになっているらしくそれを思い出してしまったらしい…

璃久自身両親は離婚してはいないものの
帰りはいつも遅く、姉もほとんどいなく
1人には慣れているが故にその宥め方を知らなかった。


「…」


どうしようか迷っていると
彼らのもとに1匹のコウモリが現れた。

3→←ささやく小悪魔ピコデビモン



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†NANA†(プロフ) - ページ35で、「当たる人の」が「当たる人に」になっています。 (2021年2月10日 3時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ10で、「進化さえすれば」が「進化させすれば」になっています。 (2021年2月10日 2時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ4で、「瑠美も」が「瑠美ろ」になっています。 (2021年2月10日 2時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月15日 20時

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