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『 今日ラストまで？ 』
深「 んー。Aは？ 」
『 最後だからラストまでいるよ 。』
深「 そっかそっか 。ね 、ちゃんと連絡して？ 」
『 帰りでしょ？わかってる 。』
少し過保護な辰哉に苦笑いをして
高いヒールに足を入れた
辰哉が「 よく転けないねぇ 」とか
「 足痛くなんねぇの？ 」とか
初めはよく聞いてきてたけど
夜職なのにそういうとこは疎いのか
未だ疑問は残ったまま
鞄を持って隣に立った辰哉の顔を盗み見るけど
準備時間が短い割に整った状態
最近流行りのジェンダーレス男子とか
美意識高め男子のような丁寧さは彼にはない
いつもより大きな鞄の割には
中身はいつもより少ないそのアンバランスに
首を傾げる
『ねぇ辰哉』
深「ん？なぁに」
『 ううん。なんでもない』
夜と昼になれば時間もすれ違う
何となく辰哉の方から目を背けて目を向けた空で
出始めた月がなんだか不安げに揺れている気がする 。
この時間に当たり前のように外に出るのは
もうこれが最後か
そう思えば何となく名残惜しくもある
いつの間にか握られていた手に指を絡めて
自分から力を込めた 。
隣で嬉しそうな声が聞こえる
やさしい 、やさしい笑い声
最近私も辰哉もよく笑うようになった気がした
深「 A。」
『ん？』
深「 次とか考えちゃってる？ 」
『 やめた後はどうしようかなとは思ってるよ 』
深「 …しばらく休んだら？ 」
『 え？ 』
深「 永久就職もありじゃんね 。｣
『 … はいはい 』
昔から時々そういう言葉はあったけど
担当 じゃない 彼氏 としてのその言葉は別の意味が含まれてて 、少し躊躇しながらも受け流した 。
店の最寄り駅に着いても手は握ったままで
談笑と言うよりかは静かな時間も楽しむような
辰哉が作ってくれる話のテンポを保ちながら
いつもの道を歩いて
車道側に行けば「 たっちゃんとこおいで。 」とか
「 こんな可愛い子横にいんの贅沢だねぇ笑」とか
スイーツを食べたわけでもお酒を飲みすぎた訳でもないのに甘い時間への胸焼けと陶酔が混ざったような
雰囲気を作られる 。
『 天性だよね 。その仕事 』
深「 …そー？ 笑 」
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Svvan(プロフ) - hs.さん» ただいまです〜〜っ、書き溜めていた下書きとかも続々公開していきます！ (8月2日 1時) (
レス) id: 7a04bee1c0 (このIDを非表示/違反報告)
hs.(プロフ) - svvanさんお帰りなさいませ！の小説とても大好きなのでまた読めるのが嬉しいです！ (8月1日 23時) (レス) @page39 id: 37efc71d63 (このIDを非表示/違反報告)
svvan(プロフ) - みさん» お問い合わせありがとうございます。現在更新作品のみの公開となっており 、パスワードはお伝えしていません泣 申し訳ありません、。 (5月22日 15時) (レス) id: f89841d413 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 落下流水読みたいのですがパスワード教えていただくことはできますか？？ (5月22日 15時) (レス) id: f60f728e49 (このIDを非表示/違反報告)
Svvan(プロフ) - hs.さん» hs様ありがとうございます泣 初作品でもあり、思い入れのある作品なのでそう言って下さり本当に嬉しいです。Another storyの方もよろしくお願い致します!! (2021年9月15日 21時) (レス) id: ceeaea875a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Svvan
x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 5時
