【小説】我が世界、最高にファンタジー！！ (ページ26)

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第二十五話フェリヴァ・ギャラクネスページ26

さっきの部屋にも何もありませんでした…………

人数から考えても、発足からそんなに経ってないんでしょうか。

結局こっち側の部屋は全部白い壁と電球しかない部屋だけでした。

あの子達の行った方に行きますかね。

そう振り向くと、ちょうど魔の国のあの子達はある部屋を出たところだった。

橙髪の子のテンションからして、何か収穫があったようです。行ってみますか。

そこは本棚に囲まれた部屋でした。

この中の本のうちいくつかは読んだことがありますね。どうやら有名な文献、ただの推理小説、見たこともないちょっとイタいタイトルの古文書まで色々雑多にあるみたいです。

ふとその中にちょっと雑なしまわれ方の本を見つけて手に取ってみる。

本はぼろぼろで一部ページがほつれていましたが原型を保っていて、『世界を分かつエネルギーについて』と書いてありました。
ちょっと読んでみますかね。

他の内容は正直そこまで驚くようなものではなかったですが、ひとつ目を引くものが。

『国境には神々が作った神話に出てくる魔物達の劣化コピーのような個体がおり、国境を護っている。』

他の文とは違う拙い字体で書かれたそれは、本棚に雑に入れられていた本体より丁寧に挟んでありました。

もし、エルが国境を越えていたなら、私はどうすればいいんだろう。

私は自分がそれほど弱いとは思っていないですが、劣化とは言え神話の魔物たちには敵う気がしません。

でも…………そうだったら遮二無二にでも国境を越えてやる。

まだハネムーンも行ってないんですから、まだ実質1年も新婚生活出来てませんからね。

さて、あとここにめぼしいものは無さげですね。出ましょう。

結局あの後全ての部屋で成果は得られず、ロビーに帰ってきました。

さっきより人数増えてますね、しかも神格まで…………

ってその神の横にいるのは…………

｢あなたもいたんですか、フィルさん。お久しぶりです。｣